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悪魔の申し子たち〜その歴史的集会より

ケヴィン・エアーズ、ジョン・ケイル、イーノ、ニコのアルバム ウィキペディアから

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悪魔の申し子たち〜その歴史的集会より』(あくまのもうしごたち〜そのれきしてきしゅうかいより、原題:June 1, 1974)は、ケヴィン・エアーズジョン・ケイルイーノニコが連名で1974年に発表したライブ・アルバムである。

概要 『悪魔の申し子たち〜その歴史的集会より』, リリース ...

1974年6月1日にロンドンレインボー・シアターで行なわれたコンサートの模様が収録された。

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背景

エアーズは1974年5月に発表した最新ソロ・アルバム『夢博士の告白』でニコをゲストに迎えており[3]、彼女にレインボー・シアターでの公演への出演を依頼した。最終的には彼女の紹介によりケイル[注釈 1]、そしてケイルの紹介によりイーノも出演した[4][注釈 2][5]

かつてエアーズと共にソフト・マシーンで活動していたロバート・ワイアットがゲスト出演し、前年6月の事故で下半身不随になって以来、初めて公の場に現れた[4]。またエアーズのバック・バンドであるThe Whole World[6]でベースを担当した後、前年にアルバム『チューブラー・ベルズ』を発表して一躍有名になったマイク・オールドフィールドも出演した。オリー・ハルソールジョン・"ラビット"・バンドリック、アーチー・リジェット、エディ・スパロウは、エアーズのツアー・バンドであるThe Soporifics[7]のメンバーである[5]

オリジナル・アルバムの片面には、イーノ、ケイル、ニコがリード・ボーカルを担当した曲が収録された。イーノの2曲はアルバム『ヒア・カム・ザ・ウォーム・ジェッツ』(1973年)の収録曲。ケイルがリード・ボーカルを担当した「ハートブレイク・ホテル」はエルヴィス・プレスリーのカヴァーで、彼は後にソロ・アルバム『スロウ・ダズル』(1975年)でも同曲を取り上げた[8]。唯一ニコが出演した「ジ・エンド」はドアーズのカヴァーで、彼女はこのコンサートの前にケイルをプロデューサーに迎えて制作したソロ・アルバム『ジ・エンド』で同曲を録音している[8]。もう片面にはエアーズがリード・ボーカルを担当した5曲が収録された。

プロデューサーを務めたリチャード・ウィリアムスは元『メロディ・メイカー』の記者で、当時アイランド・レコードA&Rに所属してエアーズとケイルの契約を結んだ人物である[5]

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評価

Ned Raggettはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け、アルバムの前半に関して「真の傑作」と評する一方、エアーズ主導の後半に関しては「"Two Goes into Four"の魅力的でドラマティックな演奏を除けば、メロウなギターと大麻を思わせるダラダラとしたグルーヴが少々目立つ」と評している[1]。また、ロバート・クリストガウは本作にBプラスを付け「片面にはエアーズの愛らしくエキセントリックな曲が収録され、もう片面ではイーノが自作を大声(悪魔的な金切り声)で歌い、ケイルがエルヴィス・プレスリーの曲を大声(オオカミのごとき咆哮)で歌い、さらにニコも"The End"を歌っている」と評している[2]

収録曲

特記なき楽曲はケヴィン・エアーズ作。

  1. ドライヴィング・ミー・バックワーズ - "Driving Me Backwards" (Eno) - 6:06
  2. ベイビーズ・オン・ファイアー - "Baby's on Fire" (Eno) - 3:53
  3. ハートブレイク・ホテル - "Heartbreak Hotel" (Mae Axton, Tommy Durden, Elvis Presley) - 5:19
  4. ジ・エンド - "The End" (The Doors) - 9:14
  5. メイ・アイ? - "May I?" - 5:30
  6. シャウティング・イン・ア・バケット・ブルース - "Shouting in a Bucket Blues" - 5:07
  7. ストレンジャー・イン・ブルー・スエード・シューズ - "Stranger in Blue Suede Shoes" - 3:27
  8. エヴリボディズ・サムタイム・アンド・サム・ピープルズ・オール・ザ・タイム・ブルース - "Everybody's Sometime and Some People's All the Time Blues" - 4:34
  9. トゥー・ゴーズ・イントゥ・フォー - "Two Goes into Four" - 2:40

参加ミュージシャン

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脚注

外部リンク

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