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探検家グランドスラム

北極点・南極点と七大陸最高峰山頂の全てに到達すること ウィキペディアから

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探検家グランドスラム(たんけんかグランドスラム、英語: the Explorers Grand Slam)または冒険家グランドスラム(ぼうけんかグランドスラム、英語: the Adventurers Grand Slam)は、北極点南極点七大陸最高峰山頂の全てに到達するという探検家の挑戦である。

歴史

南極点・北極点については海岸線から長い距離を踏破するのが元々のコンセプトだった。後に、緯度89度(北緯89度線南緯89度線)から90度までの「最終緯度」(Last Degree)のみを踏破した記録についても、「探検家グランドスラム(最終緯度)」(the Explorers Grand Slam (Last Degree))という但し書きつきで認められるようになった。現在、アメリカ山岳会英語版、エクスプローラーズ・クラブ(en:The Explorers Club)などの主要山岳組織、インターナショナル・マウンテン・ガイドなどの山岳ガイド会社、山岳関係の出版社などでは、七大陸最高峰登頂と北極点・南極点への最終緯度の踏破をもって「探検家グランドスラム」と定義している。また、これに8000メートル峰全14座登頂を加えたものを「真の探検家グランドスラム」(True Explorers Grand Slam)としたり、北磁極南磁極への踏破を加えて「真の冒険家グランドスラム」(True Adventurers Grand Slam)とすることもある[1]

デイビット・ヘンプルマン=アダムズ英語版は1998年に探検家グランドスラムを史上初めて達成した[2]。2005年4月、朴英碩が真の探検家グランドスラムを初めて達成した[3]。2018年1月、張梁が真の探検家グランドスラムの2人目の達成者となった[4][5]。2011年、元ラグビー選手のリチャード・パークス英語版は、探検家グランドスラム(最終緯度)を最短の7箇月で達成した[6]。2014年、王静英語版は142日で探検家グランドスラム(最終緯度)を達成した[7]。2018年現在の探検家グランドスラム(最終緯度)の最短達成記録は、コリン・オブラディ英語版が2016年5月27日に達成した139日である[8][9][10][11]

日本の南谷真鈴は、2017年4月12日に世界最年少の20歳112日で探検家グランドスラム(最終緯度)を達成した[12]

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探検家グランドスラムの達成者

  1. イギリスの旗 デイビット・ヘンプルマン=アダムズ英語版
  2. ノルウェーの旗 アーリング・カッゲ
  3. ロシアの旗 フョードル・コニュホフ英語版
  4. 大韓民国の旗 許永浩[13]
  5. 大韓民国の旗 朴英碩(初の「真の探検家グランドスラム」達成者)[3]
  6. カナダの旗 ベルナール・ヴォワイエ英語版[14]
  7. ノルウェーの旗 セシリエ・スコーグ英語版
  8. レバノンの旗 マキシム・チャヤ英語版
  9. アメリカ合衆国の旗 ライアン・ウォーターズ英語版[15]
  10. アメリカ合衆国の旗 スチュアート・スミス
  11. スウェーデンの旗 ヨハン・アーンスト・ニルソン英語版[16]
  12. オランダの旗 ウィルコ・ファン・ローイェンオランダ語版[17]
  13. アイスランドの旗 ハーラル・オラフソン(南極点は海岸線からではない)
  14. シンガポールの旗 クー・スウィーチャウ英語版(南極点は海岸線からではない)
  15. ヨルダンの旗 ムスターファ・サラーマ英語版(北極点は海岸線からではない)[18]
  16. イギリスの旗 ニューアル・ハンター(北極点は海岸線からではない)
  17. 中華人民共和国の旗 張梁(北極点は海岸線からではない。2人目の「真の探検家グランドスラム」達成者)[4]

探検家グランドスラム(最終緯度)の達成者

  1. 南アフリカ共和国の旗 Sean Disney
  2. 南アフリカ共和国の旗 Vaughan de la Harpe
  3. 南アフリカ共和国の旗 Sibusiso Vilane
  4. 南アフリカ共和国の旗 Arthur Marsden
  5. 南アフリカ共和国の旗 Andrew Van Der Velde
  6. アメリカ合衆国の旗 ヴァーノン・テジャス英語版
  7. アメリカ合衆国の旗 ウィル・クロス英語版
  8. アメリカ合衆国の旗 中華人民共和国の旗 王雷英語版
  9. イギリスの旗 ネイル・ロートン[19]
  10. イギリスの旗 Jo Gambi
  11. オーストラリアの旗 Rob Gambi
  12. アメリカ合衆国の旗 アリソン・リーバイン英語版
  13. アメリカ合衆国の旗 Randall Peeters
  14. 中華人民共和国の旗 王勇峰英語版
  15. 中華人民共和国の旗 Ci Luo
  16. 中華人民共和国の旗 Liu Jian
  17. 中華人民共和国の旗 王石英語版
  18. 中華人民共和国の旗 Zhong Jianmin
  19. 中華人民共和国の旗 金飛豹英語版[20]
  20. 中華人民共和国の旗 Wang Qiuyang
  21. アメリカ合衆国の旗 Suzanne K Nance[21]
  22. イギリスの旗 リチャード・パークス英語版
  23. グアテマラの旗 Andrea Cardona
  24. アメリカ合衆国の旗 John Dahlem
  25. イギリスの旗 Matthew Holt
  26. カナダの旗スイスの旗 Arnold Witzig
  27. カナダの旗 Len Stanmore[22]
  28. オーストラリアの旗 シェリル・バート英語版
  29. アメリカ合衆国の旗イギリスの旗 バネッサ・オブライエン英語版[23][24]
  30. イギリスの旗 Sebastian Merriman
  31. 中華人民共和国の旗 王静英語版[7]
  32. インドの旗 Tashi Malik [25][26]
  33. インドの旗 Nungshi Malik [25][26]
  34. エジプトの旗 Omar Samra [27]
  35. イギリスの旗 ロシアの旗 マーシャ・ゴードン英語版
  36. アメリカ合衆国の旗 コリン・オブラディ英語版[8][9][10][11]
  37. イギリスの旗 John Moorhouse
  38. アメリカ合衆国の旗 Victor Vescovo[28]
  39. アメリカ合衆国の旗 Sean Swarner[29]
  40. 日本の旗 南谷真鈴[12]
  41. アメリカ合衆国の旗 Michael W. Grigsby[30][31]
  42. ドイツの旗 Julia Elinor Schultz[32]
  43. マレーシアの旗 Muhamad Muqharabbin Mokhtarrudin[33]
  44. アメリカ合衆国の旗 Mike Gibbons[34][35]
  45. ギリシャの旗 Nikolaos Mangitsis[36]
  46. スペインの旗 Josu Feijoo[37][38]

脚注

外部リンク

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