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政治学史 (福田歓一)

日本の政治学者による著作の一つ ウィキペディアから

政治学史 (福田歓一)
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政治学史』(せいじがくし)は、日本政治学者西洋政治思想史が専門の福田歓一による著作。古代から近代に至るまでの西洋政治思想史の通史である。

概要

本書は、福田の東京大学法学部における1976年度の講義がもとになっており、これを録音して、手を加えたものである[1]1985年東京大学出版会より出版された。福田によると、本書の叙述では、思想家の置かれた歴史的な状況と、思想家が用いる概念や枠組みに対する配慮がなされている[1]

本書は、その後の大学での西洋政治思想史の教材として度々用いられたり[注 1]参考文献として挙げられたりしている[3]。また、同時期には早稲田大学藤原保信によっても、同様に西洋政治思想の通史(『西洋政治理論史』[4])が書かれている。

構成

本書冒頭において福田は「政治学ギリシアにはじまり社会科学の中で最も古いdisciplineであり、いわば社会科学の哲学的段階の総称としての意味をもっている」[5]と指摘し、このような認識に基づいて西洋の政治思想史を、古典古代、中世、近代の順に時代の流れにそって論じている。

本書では、プラトンアリストテレストマス・アクィナストマス・ホッブスジョン・ロックルソーなど多数の政治思想家が取り上げられるが、本格的に紙幅が割かれて取り上げられるのはヘーゲルまでであり、それ以後の展開は終章「産業主義の帰結と現代の課題」[6]において簡単に取り上げられるのみとなっている。

脚注

参考文献

外部リンク

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