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文房堂
日本の株式会社 ウィキペディアから
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文房堂(ぶんぽうどう[1])は、東京都千代田区神田神保町に位置する絵画販売・動画配信・画材・アートスクール・版画用品・雑貨などを取り扱うアートショップである。1887年(明治20年)に創業した[2]。
歴史
1887年(明治20年)、池田治郎吉(当時37歳)が創業した[3][4]。池田は長年にわたって南伝馬町の質屋門池に勤務し、将来性を確信した文房具商売を始めるにあたって、門池から百円余りを借り入れ開業資金の全てとした[3]。開業にあたって、中西屋書店経営者、のちの丸善創業者の一人である早矢仕有的に相談、店の一部の狭い店(孫店)を安価な家賃で借り入れた[5]。目新しいハイカラな名称を付けたいと考え「文房堂」と名付けた[3]。
看板などに斬新な意匠を施したほか、広告手法を工夫し、人気を集めた[6]。近隣の競合店に対して商品の質で勝負した[7]。当初は文房具を中心に扱ったが、のちに福沢諭吉のすすめもあり西洋画材の取り扱いを開始した[4]。
1892年(明治25年)の神田の大火で店舗が全焼した[8]後、中西屋が孫店を新築したため、入居し営業を再開した[9]。
孫店では手狭になってきたことから、1906年(明治39年)、神田神保町二丁目に店舗を移転した[4][10]。1922年(大正11年)12月、鉄筋コンクリート3階建ての文房堂ビルを竣工した[11]。翌年1923年(大正12年)に関東大震災の被害を受けるも、倒壊を免れた[11]。
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建物
1922年(大正11年)に作られた鉄筋コンクリート造の建物で、設計者は手塚亀太郎[12]。地上三階建ての建物で[11]、上部には塔が存在した[13]。外壁はスクラッチタイルで仕上げられている[12]。外観には、ロマネスク風の中にアールデコ調を取り入れ、重厚感のあるファサードとなっている[12]。装飾の中には、テラコッタの様式が使われている箇所があり、例えば1階上部やアーチ、2階窓台、3階アーチ窓のキーストーン、そして最上部パラペットなどに見られる[12]。竣工翌年に関東大震災で焼失するが、当時は数少ない鉄筋コンクリート造であったことから倒壊を免れる[11][12]。
年表
脚注
外部リンク
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