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方鉛鉱
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方鉛鉱(ほうえんこう、英語: galena[4])は、鉱物(硫化鉱物)の一種。化学組成は PbS(硫化鉛(II))、結晶系は等軸晶系。
産出地
日本国内でも産出する鉱山は非常に多く、神岡鉱山、豊羽鉱山、花岡鉱山、小坂鉱山などの鉛・亜鉛鉱山で主要鉱石として採掘されていたが、日本国内で鉛を採掘する鉱山は全て閉山してしまった。海外ではアメリカ合衆国、オーストラリア、ボリビアなどの生産量が多い。
性質・特徴
色は銀白色、新鮮なものは強い金属光沢があるが、雨などに晒されるとだんだん光沢がなくなる。これは表面が硫酸鉛鉱(PbSO4、硫酸鉛(II))に変化するためである。完全な劈開を持つため、割るとさいころのように立方体の形に割れることが特徴的である。また、結晶は多くの場合、六面体であるが、まれに八面体結晶も見られる。
用途・加工法
鉛の最も重要な鉱石鉱物。 また、方鉛鉱はほとんど常に数百ppm程度の銀を含み、銀も回収される。この銀含有量が多いものは含銀方鉛鉱と呼ばれる。この他、金、亜鉛、銅、カドミウム、砒素、ビスマス、アンチモン、テルルなどを微量含む。
閃亜鉛鉱、黄鉄鉱、黄銅鉱などと伴って産出し、特に閃亜鉛鉱とは密接に伴って産する。そのため、鉛鉱床、亜鉛鉱床はこれらを一括して鉛・亜鉛鉱床と呼ばれることも多い。
トルコで紀元前6500年に作られた鉛のビーズが発見されている。また、ローマ人は製錬された鉛から銀を分離することができた[5]。
1904年にジャガディッシュ・チャンドラ・ボースによって天然の方鉛鉱を使用した鉱石検波器が開発され、鉱石ラジオに使用されて普及した。
方鉛鉱グループ
脚注
参考文献
関連項目
外部リンク
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