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日本国見在書目録

9世紀に日本で作成された漢籍の目録 ウィキペディアから

日本国見在書目録
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日本国見在書目録』(にほんこくげんざいしょもくろく)は、寛平3年(891年)ごろ藤原佐世が作成した日本最古の漢籍の分類目録であり、載せられた漢籍の多くは現存しない。

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国立国会図書館デジタルコレクション
『日本国見在書目録』の「孝経家」「論語家」の頁。

漢籍目録としては『隋書経籍志と『旧唐書』経籍志の中間の年代にあたり、また中国の目録に見えない書籍も含まれるため、中国学目録学においても重視される。

内容

『日本国見在書目録』は宇多天皇の命によって、寛平年間に藤原佐世が編纂した。おそらく貞観17年(875年)に冷然院の火災によって多くの書物を失ったことを契機とする[1][2]

載せられている書籍は1579部、16790巻に達する。

分類は『隋書』経籍志に倣った四部分類で、40類に分けられている。分類だけでなく注釈も『隋書』にしたがった所がある[3]

テキスト

室生寺本(現・宮内庁書陵部蔵)が最古の写本であり、この本を文政年間に狩谷棭斎[4]が入手してから世に知られるようになった。室生寺本はその後に森立之の手にわたった。

続群書類従』巻884に収録されているが、多少の誤脱がある[5]。『古逸叢書』にも収めるが、誤記が非常に多いという[6]

室生寺本の影印本が古典保存会(1925)、名著刊行会(1976、再版1996)で版されている。

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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