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昴と彗星

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昴と彗星』(すばるとすばる/ 英語表記: Subaru and Subaru) は、しげの秀一による日本漫画作品。「公道レース」をテーマにており、前作『MFゴースト』の直接の続編にあたる。主人公が馬力の低い車でライバルと競い合うというコンセプトを引き継ぎつつ、『頭文字D』の登場人物と、『MFゴースト』の登場人物をクロスオーバーさせるストーリー構成となっている。また、今作は同じ「すばる」という読みの名前を持つ二人の主人公が、兄弟車種である『スバル・BRZ』と『トヨタ・GR86』にそれぞれ乗り込みライバル関係となる物語を描いていく。

概要 昴と彗星, ジャンル ...
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あらすじ

英国からやってきた天才ドライバー、カナタ・リヴィントンが旋風を巻き起こしたMFG第4回大会終了後。MFG運営本部は、大会のさらなる盛り上がりと若手ドライバーへの門戸を広げることを目的として「MFGフレッシュマンシリーズ」の開催を発表した。

かつてカナタのセコンドとして第4回大会を戦った緒方は、カナタの帰国によって生き甲斐を失い、親友でMFGドライバーでもある相葉瞬からも心配されるほどに意気消沈していた。緒方の元には「カナタが乗っていたトヨタ・86を貸してほしい」というドライバー志望の若者からの直訴が次々に寄せられていたが、86に強い思い入れのある緒方は、カナタ以外の人物には86を触らせたくない思いから、それらの連絡をすべて断っていた。しかし、相葉の「もう一度、若手ドライバーをサポートしてMFGにかかわってみたらどうだ」という助言を受けて、一番熱心に自分の元を訪ねて来ていた工藤彗星という青年とタッグを組むことを決意。中古のGR86を購入して彗星に与え、共にフレッシュマンシリーズに挑む。

同じ時期、群馬県の秋名山では、峠道に凄まじく速く走る幽霊が出るという噂話が持ち上がっていた。群馬県のプロドライバー育成計画「ドリームプロジェクト」に若手ドライバーとして所属する佐藤昴は、レーサーとしての自負から幽霊退治に挑むものの敗北し、自分の不甲斐なさに涙を流す。しかし、前日に偶然知り合っていた伝説の走り屋・藤原文太と再会し、彼が昴の愛車であるスバル・BRZに乗り、あっさりと幽霊を千切ってしまったのを目の当たりにする。これ以降、昴は文太を師と仰ぎ自分の走りに磨きをかけるが、そんな折にフレッシュマンシリーズへの参加が許可される。

こうして、昴(すばる)と彗星(すばる)という同じ名前を持ち、ほとんど同じ車を駆る二人の若者が、MFGで激突することになるのだった。

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作品設定・用語

MFGフレッシュマンシリーズ

若手ドライバーにMFG参加の門戸を広げ、大会のさらなる盛り上がりを図るために設けられたルーキー向けの新シリーズ。基本的なルールはMFGに準じつつも、追加の規定として「年齢は25歳以下」「これまで一度もMFGの予選を通過したことがない」「車の馬力は300馬力以下」という制限が設けられている。参加車両は、先頭に「F」の1文字を追加した番号(例「F10」)を掲示することになる。

このフレッシュマンシリーズと、MFG本戦を合わせて、第5回大会は年間12戦が開催されることになる。

登場人物

主人公

佐藤 昴(さとう すばる)
搭乗車:ZD8型 スバル・BRZ
本作の群馬県側の主人公。高校卒業後にプロドライバー育成計画「ドリームプロジェクト」に所属し、MFG出場を目指す18歳の女性ドライバー。
秋名山近傍にあるレーシングカート場「秋名カートランド」のジュニアチャンピオン。
スバル車をこよなく愛する「スバリスト」を自認し、秋名山で偶然出会った藤原文太のスバル・WRXの近くに駐車したことが、本作の始まりとなる。
工藤 彗星(くどう すばる)
搭乗車:ZN8型 トヨタ・GR86
本作の神奈川県側の主人公。MFG出場を目指して資金を貯めるためにアルバイトに勤しむ大学生。昴と同じくカートレースの経験はあるが、市販車でのレースはフレッシュマンシリーズが初めてとなる。
カナタが乗っていた86を貸して欲しいと、幾度も緒方の元を訪れては断られていたが、最終的に「車は自分で調達するので、セコンドとメンテナンスだけでもお願いしたい」と妥協。その熱意に根負けした緒方からGR86を提供され、彼をセコンドにしてフレッシュマンシリーズに挑むことになる。

群馬県側の登場人物

藤原 文太(ふじわら ぶんた)
搭乗車:VAB型 スバル・WRX STI
かつて秋名山で伝説の走り屋と言われた人物で、カナタの師匠である藤原拓海の父。
現在でもその腕前は衰えておらず、初乗りした昴のBRZで、表向きの秋名山最速である諸星瀬名の走りをトレースするドローンをあっさりと千切ってしまうほどである。
昴と偶然秋名山で出会い、彼女から一方的に師匠として尊敬されるようになる。
池谷 浩一郎(いけたに こういちろう)
搭乗車:RZ34型 日産・フェアレディZ
昴の行きつけのガソリンスタンドの所長。走り屋文化が絶滅したと言われる中でもスポーツカーをこよなく愛し、独身なのを良いことに高級スポーツカーのフェアレディZを購入している。
昔の想い人である佐藤真子の面影を昴に感じ、彼女の身内なのではないかと勝手に想像するようになる。
武内 樹(たけうち いつき)
池谷の部下。以前は走り屋だったが、結婚後に卒業している。
健二(けんじ)
池谷の友人。走り屋を卒業しているが、地元の車関係の話題に明るく、秋名山の幽霊の情報を池谷たちに伝える。

神奈川県側の登場人物

緒方(おがた)
カナタと組んでMFG第4回大会を戦い抜いたが、彼の帰国に伴い生き甲斐を失っていた。相葉の助言で彗星をサポートしてもう一度MFGに関わることを決意し、彼のために中古のGR86を購入してフレッシュマンシリーズに挑む。
相葉 瞬(あいば しゅん)
緒方の親友である、日産・GT-R使いとして名を馳せるMFGドライバー。第5回大会からNISMOの公式サポートを受けることが決まり、正式にプロドライバーとなった。
生き甲斐を失い意気消沈する緒方を気にかけ、MFGに関わることで生き甲斐を取り戻すことを勧めた。

書誌情報

  • しげの秀一 『昴と彗星』 講談社〈ヤンマガKCスペシャル〉、既刊1巻
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