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暗黒と神秘の骨
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『暗黒と神秘の骨』(あんこくとしんぴのほね、Shadow and Bone)はエリック・ハイセラー原案のNetflixオリジナルのファンタジードラマ[1]。リー・バーデュゴの小説シリーズである『魔法師グリーシャの騎士団』三部作および『Six of Crows』二部作に基づく。シーズン1は2021年4月23日に、シーズン2は2023年3月16日に配信された[2]。2023年11月、シリーズは打ち切られた[3]。
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あらすじ
要約
視点
シーズン1
機関銃や蒸気機関車と魔法が混在する、中世と近代が入り混じる世界を舞台とし、人名や地名や設定などはスラヴ文化から多くを借りる。ラヴカ王国は、怪物ヴォルクラが人々を襲う「影溜まり」と呼ばれる超自然的な領域で東西に分断されている。ラヴカには各々が特定の魔法をふるう「魔法師グリーシャの騎士団」が存在する。一般人は第1軍を、グリーシャは第2軍を構成する。主人公のアリーナ・スターコフは、すべての国民が受けなければならないグリーシャの判別試験を避けてきたが、「影溜まり」に対抗できる、「太陽の召喚者」と呼ばれる伝説的なグリーシャであることが判明する。アリーナは幼馴染の「追跡者」マルと引き離され、キリガン将軍によって首都の小王宮に連れてこられてグリーシャとしての訓練を受ける。強力なグリーシャでもあるキリガンを恋するようになるが、闇に落ち、「影溜まり」を作り出したのはキリガンだと、その母バグラに明かされて王宮を逃げ出す。キリガンのスパイのジェンヤが王を病気にする。数百年前、グリーシャが迫害されていたころ、王に愛する女性を殺されたキリガンが怒りのあまり「影溜まり」を作り出している。
西ラヴカにいたキリガン将軍のスパイであるグリーシャのニーナは敵国フョーダのドゥルスケラ兵の魔女狩人マティアスに誘拐されるも、二人の乗る船は難破する。二人は親密となり、ニーナは危機に陥ったマティアスを奴隷商人と偽って捕らえさせて救うも、マティアスは裏切られたと思い込む。
西ラヴカのギャング「クロウ」のリーダーのカズは大金目当てにアリーナを誘拐する仕事を引き受け、手下のイネジュ、ジェスパーとともに「影溜まり」を渡って東ラヴカに渡る。王宮に忍び込み、逃げ出したアリーナを手に入れる。アリーナはクロウから逃げ、自分を探しに来たマルに再会する。二人はアリーナの力を増幅する「モロツォーヴァの牡鹿」を探しに北に行くが、キリガンに捕まり、アリーナは牡鹿の角を体に埋め込まれた上で能力の制御を奪われる。
キリガンはアリーナを船に乗せて「影溜まり」に入るが、「影溜まり」を破壊せず敵を倒すために使おうとする。クロウとマルはアリーナを奪回するために船に乗り込み、キリガンおよび手下と闘って倒す。アリーナは光を呼び仲間たちをヴォルクラから救う。アリーナとマルは逃げる。西ラヴカに戻ったクロウはニーナと出会う。キリガンは生き延びている。
シーズン2
アリーナとマルは、私掠船の船長ユーリの助けで第二の増幅物「海竜」を手に入れる。ラヴカに戻り「影溜まり」破壊を試みて失敗した後、グリーシャを集めた避難所「糸車」に来る。ユーリは、死去した王の次男ニコライ王子であると明かし、グリーシャとの同盟で王国を立て直すためにアリーナと婚約する。キリガンの使う「闇の怪物」(ニチェヴォーヤ)が祝宴を襲い、皇太子を殺す。マルは闇の怪物を倒すため、伝説の剣ネシェンヤーを探すよう、クロウに使いを送る。マルは自分こそが第三の増幅物「火の鳥」であることを知り、「影溜まり」を破壊するために自らを犠牲にする覚悟をする。
クロウはケテルダムに戻り、爆破師ワイランを加えて街を支配する仇敵ペッカ・ロリンズを倒す。ニーナは囚われのマティアスを救うためにクロウに力を貸す。クロウはシュー・ハンに行きネシェンヤーを得て、ヴァルカのニコライのもとに向かう。
キリガンは自らの生み出す「闇の怪物」のもたらす苦痛に苦しむ。グリーシャを集め、ニコライ王子とアリーナに対抗する。絆を通じてアリーナの見たものを見る。母バグラを殺しその骨で配下のグリーシャたちの力を強化する。
次期国王となったニコライは第一軍と第二軍でキリガンを攻める。だがキリガンは母バグラを殺し、その骨でグリーシャたちの力を増幅してニコライの軍を砦に追い詰める。クロウが来てニコライらを救う。アリーナは重傷を負ったマルを殺して「火の鳥」を取り込み「影溜まり」を消滅させる。キリガンを殺して「闇の怪物」を消滅させ、ニーナとともにマルを蘇生させる。追跡者の力を失ったマルはニコライの代わりに私掠船に乗る。アリーナを婚約者とするニコライは王となる。だが闇の影響力が戴冠式を汚す。
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登場人物
メイン
- アリーナ・スターコフ : ジェシー・メイ・リー (田村睦心) - 地図製作者、「太陽の召喚者」、シュー人との混血。
- キリガン将軍 : ベン・バーンズ (内田夕夜) - グリーシャにして第2軍の司令官、数百年生きる「闇の主」、「影の召喚者」、「黒の将軍」。
- マルイェン(マル)・オレツェフ(バトリ勝悟): アーチー・ルノー - アリーナの幼馴染の孤児。追跡者。
- カズ・ブレッカー : フレディ・カーター (鈴木達央)- ケテルダムのギャング「クロウ」のリーダー。
- イネジュ・ゲーファ : アミタ・スマン(東内マリ子) - スリ人。カズの手下。
- ジェスパー・フェイヒー : キット・ヤング (新祐樹)- 狙撃者。カズの手下。実は「物質を扱うもの」(デュラスト)
- ニーナ・ゼニク : ダニエル・ギャリガン(松本沙羅) - グリーシャの「破壊する者」(ハートレンダー) (S2からメイン)
- マティアス・ヘルバー : カラハン・スコグマン (奥村翔)- フョーダ軍のドゥルスケラ兵の魔女狩人(ウィッチハンター)。(S2からメイン)
- ジェンヤ・サフィン : デイジー・ヘッド (弘松芹香)- グリーシャの「仕立てる者」。(S2からメイン)
- ワイラン : ジャック・ウルフ (大野智敬)- ケテルダムの爆破師。(S2)
- ニコライ・ランツォフ(ユーリ・ストゥルムホンド) : パトリック・ギブソン(石谷春貴) - 私掠船の船長にしてラヴカ国王の次男。
- トルヤ : ルイス・タン(丸中康司) - ニコライ王子の配下。タマルの弟。
- タマル : Anna Leong Brophy - ニコライ王子の配下。トルヤの姉。
リカーリング
- バグラ : ゾーイ・ワナメイカー - グリーシャの訓練者、キリガン将軍の母。
- マリー : Jasmine Blackborow - グリーシャの「火を呼ぶ者」。
- ナディア・ザビン : ガブリエル・ブルックス - グリーシャの「嵐を呼ぶ者」。
- イヴァン : シモン・セアルス (江頭宏哉)- グリーシャの「破壊する者」(ハートレンダー)、キリガンの手下。
- フェデヨール・カミンスキー : ジュリアン・コストフ(丸中康司) - グリーシャの「破壊する者」(ハートレンダー)、キリガンの手下。
- ゾーヤ・ナジャレンスキー : スジャヤ・ダスグプタ(川上彩) - グリーシャの「嵐を呼ぶ者」、キリガンの手下。
- デヴィッド・コスティック : ルーク・パスカリーノ - グリーシャの「作り出す者」、「物質を扱うもの」(デュラスト)、キリガンの手下。
- アパラット : ケヴィン・エルドン - 国王の宗教的助言者。
- アーケン・ヴィッサー : ハワード・チャールズ - 案内人。
- ヴァシリー : George Parker - ラヴカの皇太子で第1軍の指揮官。ニコライ・ランツォフの兄。
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エピソード
シーズン1のエピソード
シーズン2のエピソード
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製作
開発
2019年1月、Netflixはエリック・ハイセラーをショーランナーとし、8話からなるシーズン1を発注した。ショーン・レヴィを製作総指揮とし、21ラップス・エンターテインメントが製作を担った。さらに、原作の作者であるリー・バーデュゴ、Pouya Shahbazian、ダン・レヴィン、ダン・コーエン、ジョシュ・バリーらが製作総指揮に名を連ねた[7]。
キャスティング
2019年4月、アリーナのキャスティングが始まった[8]。2019年10月2日、リー・トランド・クリーガー がパイロット版を監督し、ジェシー・メイ・リー、ベン・バーンズ、フレディ・カーター、アミタ・スマン、キット・ヤング、アーチー・ルノーがメインキャストとなった[9]。さらにスジャヤ・ダスグプタ、ダニエル・ギャリガン、デイジー・ヘッド、シモン・セアルスがキャストに加わった[10]。2019年12月18日、カラハン・スコグマン、ゾーイ・ワナメイカー、ケヴィン・エルドン、ルーク・パスカリーノ、ジュリアン・コストフ、Jasmine Blackborow、ガブリエル・ブルックスらがキャストに加わった[11]。
撮影
主な撮影は2019年10月にハンガリーのブダペストで始まり、2020年の2月に終了した[12][13][14]。さらに2020年6月にカナダのバンクーバーで追加撮影が行われたが、新型コロナウイルス流行のために予定は遅れた[15]。
音楽
ジョセフ・トラパニーズが作曲を担当した[16][17][18]。2020年12月16日、サウンド編集は終了したと発表された[19]。
言語
デイヴィッド・J・ピーターソンとChristian Thalmannが魔法師グリーシャの世界の言語を担当した[20]。
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公開
出典
外部リンク
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