トップQs
タイムライン
チャット
視点
朝鮮労働党対外連絡部
ウィキペディアから
Remove ads
朝鮮労働党対外連絡部(ちょうせんろうどうとうたいがいれんらくぶ)は、かつて存在した朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の情報機関。2009年の情報機関改革で、内閣附属の内閣第225部(室)(対外交流局(대외교류국))に縮小改編されて金英哲(キム・ヨンチョル)の指揮下に入った後[1][2]、再び党所属に復帰し、現在では第225部(室)は朝鮮労働党統一戦線部の傘下機関となっている[3]。
概要
朝鮮労働党対外連絡部は、韓国内に浸透して秘密地下組織(地下党)を構築し、スパイや地下組織を管理する機関であった。かつては連絡部、社会文化部とも呼ばれていた。また、他の党諜報機関とともに「三号庁舎」を構成しているとされていた。
主に韓国内の反韓国勢力(親北朝鮮勢力)を糾合し、反北朝鮮勢力に対するテロと拉致を行った。数百名の工作員を擁していた。
烽火政治大学
烽火政治大学(110連絡所)は、1989年に新設された。烽火政治大学は、金正日政治軍事大学の工作員分校が発展したもので、対外連絡部の対南工作員養成機関である。
活動内容
主導ないし関与したとされる作戦・事件
- 文世光事件
- 高沢皓司の1998年の著作『宿命-「よど号」亡命者たちの秘密工作』(文庫版は2000年発行)によれば日本の反核運動に関与し、北朝鮮のプロパガンダ誌『おーJAPAN』の発行を行った[4][注釈 1]。
- 李韓永暗殺事件
- 申相玉・崔銀姫拉致事件[注釈 2]
- よど号関係の日本人拉致事件[6]
日本人拉致
日本政府認定拉致被害者のうち、石岡亨(1980年失踪)、松木薫(1980年失踪)、有本恵子(1983年失踪)の拉致は対外連絡部指揮下の「よど号グループ」によるものである[6][7]。また、田中実(1978年失踪)の拉致については、断定は難しいが対外連絡部による作戦であろうと考えられる[7][注釈 3]。
組織
傘下の組織
- 烽火政治大学校
- 日本革命村[12]
- 洛東江 (秘密工作機関)[13]
- 在日本朝鮮人科学技術協会(科協)[14]
- 大聖総局(大成総局とも、貿易会社)
- 20余隻の貿易船を所有する。
部長
- 姜柱日
歴代部長
- 林東玉
- 鄭慶姫
- 李昌善
- 李完基
- 姜周一[15]
有名な工作員
脚注
参考文献
関連資料
関連項目
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads