トップQs
タイムライン
チャット
視点
北朝鮮工作員
朝鮮民主主義人民共和国のスパイ ウィキペディアから
Remove ads
北朝鮮工作員(きたちょうせんこうさくいん)とは、朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)のスパイ。
概要
要約
視点
北朝鮮は国外へ工作員を派遣し、要人暗殺、破壊工作、情報収集、世論工作などの各種工作活動を行うことを任務としている[1]。北朝鮮による他国への工作活動は建国以後から行われており、政府やメディア等で盛んに使用されるようになり社会的に認知されるようになった。
工作員には、あらゆる面で最高水準の能力が要求される。工作員候補生は「招待所」と呼ばれる訓練施設で、最高指導者への忠誠教育を受け、チュチェ思想を叩き込まれる[2]。
工作員の能力について、2000年に脱北した元北朝鮮軍大尉は、氷の張った冬の海で遠泳を行うなど、尋常ではないと証言している。また、40キロの装備を背負い、24時間以内に山地50キロを踏破できるとされている[1]。
現在、警察庁ホームページにて11名が名前と写真付きで国際手配被疑者として一覧表記されている[3]。2014年には、核開発に関与して国連機関職員3名が北朝鮮工作員としてフランス政府により摘発された[4]。日本においても外務省の職員採用に応募して、侵入を図っていた事(浸透工作)が報じられている[5]。
→「日本の民族問題 § 国連人権委員会特別報告」、および「日経新聞記者北朝鮮拘束事件」も参照
1995年に韓国潜入中に逮捕された金東植によれば、訓練として爆弾製造などの典型的な物以外にも、侵入先で怪しまれない為の訓練(カラオケが歌えるなど)を行っている事が明らかにされている。また、僧侶など疑われにくい職業に偽装する事例も証言している[6]。
日本人化教育では日本語の習得以外にも芸能・芸術なども学び、各地方の方言や文化を叩き込まれる事が明らかにされている。講師は拉致被害者や在日朝鮮人の帰国事業で渡航した日本人妻とされ、日本の市街地を模した日本村と呼ばれる訓練場もある。こうした訓練を受けた上で、日本人の身分を与えられて送り込まれる為、工作員は日本社会に完全に浸透することができる。そして電波やインターネットを使った暗号で、本国からの指示を受けて活動している[2]。
工作員は極めて練度が高いとされ、青瓦台襲撃未遂事件や江陵浸透事件で韓国に浸透した特殊工作員の大部分は韓国軍・警察によって射殺されたが、数で圧倒的に勝る韓国側にも相当数の犠牲者が出た。また、これらの事件では数名の北朝鮮工作員が韓国側の包囲網を突破している[7]。
代表的な事件は拉致だが、暗殺も行っており、2011年には韓国で暗殺未遂事件が起きており、その際逮捕された北朝鮮工作員はボールペン型注射器、ボールペン型銃、懐中電灯に偽装した銃が報道に公開された[8]。ボールペン型注射器には、窒息死するVXガスなどの神経系毒薬が仕込まれており、また、銃にも毒が仕込まれており、捜査当局に殺傷能力がある事が確認された。
2013年には北朝鮮軍が日本国内の原子力発電所施設に特殊工作員を侵入させ、米軍施設と同時に自爆テロを起こす計画を策定していたことが判明しており、計画実施に向け工作員が潜水艇で日本に上陸し、施設内に忍び込んで情報収集することもあった[9]。
この様に北朝鮮工作員は、日本および諸外国にて活動し、様々な事件を起こしている為に、メディアで特集を組まれる事も多い。
Remove ads
組織
→「朝鮮民主主義人民共和国の諜報・情報機関」も参照
事件
拉致事件により警察庁が国際手配した事件
警察庁によれば、以下の12件に拉致として関与している[10]。
拉致以外の日本国内での事件
拉致以外の日本国外での事件
工作員一覧
国際手配を受けた工作員
警察庁によれば以下の11名が国際手配を受けた北朝鮮工作員。
その他の工作員
手段手法一覧
脚注
関連項目
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads