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東アジア大語族
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東アジア大語族(ひがしアジアだいごぞく、East Asian languages)は、2001年に言語学者Stanley Starostaによって最初に提案された語族(大語族)である。この提案は、George vanDriemなどの他の言語学者にも採用されている。東アジアと東南アジアのほとんどの言語で構成されており、現在の中国東部、特に華北平原にある共通祖語に由来するとされている[1]。
分類
要約
視点
初期の仮説
初期のより小規模の語族の提案:[2]
- オーストロアジア語族、オーストロネシア語族、クラ・ダイ語族、チベット・ビルマ語族: アウグスト・コンラーディ (1916, 1922)[3][4] and Kurt Wulff (1934, 1942)[5][6]
- オーストロアジア語族、オーストロネシア語族、クラ・ダイ語族、モン・ミエン語族:ポール・K・ベネディクト (1942),[7] en:Robert Blust (1996),[8] en:Ilia Peiros (1998)[9]
- オーストロアジア語族、オーストロネシア語族、クラ・ダイ語族、チベット・ビルマ語族、モン・ミエン語族: Stanley Starosta (2001)
東アジア大語族説の先駆説:
- オーストロ・タイ語族 (Kra-Dai and Austronesian): グスタフ・シュレーゲル (1901, 1902),[10][11] Weera Ostapirat (2005)[12][13]
- オーストリック大語族 (Austroasiatic and Austronesian): ヴィルヘルム・シュミット (1906),[14] en:Lawrence Reid (1994, 2005)[15][16]
Starosta (2005)

Stanley Starosta(2005)[17]の東アジア語族の提案では、オーストロアジア語族とモン・ミエン語族からなる「Yangzian語派」が含まれる。彼は、東アジア祖語は華北平原(特に漢川、渭水、黄河中央部)の裴李崗文化と磁山文化の黍農民によって紀元前6,500年-6,000年に話された二音節(CVCVC)言語であったと考えている[1]。
- East Asian
- オーストロネシア語族(Austronesian)
- 台湾諸語(Formosan)
- Extra-Formosan
- タイ・カダイ語族(Tai-Kadai)
- マレー・ポリネシア語派(Malayo-Polynesian)
- Sino-Tibetan-Yangzian
- シナ・チベット語族(Sino-Tibetan)
- Yangzian
- オーストロアジア語族(Austroasiatic)
- モン・ミエン語族(Hmong-Mien)
- オーストロネシア語族(Austronesian)
Starosta(2005)は、下のような東アジア祖語の形態学的接辞を提案している。これらは、チベット・ビルマ祖語とオーストロネシア祖語、およびニコバル諸語などの形態学的に保守的なオーストロアジア語族に見られる[18]。
- *m(V)- 'agent of V-ing'
- *-Vn 'patient of V-ing'
- *sV- 'instrument of V-ing'
- *n(V)- 'perfective'
van Driem (2012)
→「父系言語仮説」も参照
下の東アジア大語族の系統樹は、2012年にベナレス・ヒンドゥ大学で開催された第18回ヒマラヤ言語シンポジウムでジョージ・ヴァン・ドリームによって提案されたものである[2][19]。
- East Asian
- オーストロ・タイ語族(Austro-Tai)
- クラ・ダイ語族(Kradai)
- オーストロネシア語族(Austronesian)
- オーストロアジア語族(Austroasiatic)
- Himalayan-Yangtzean
- Trans-Himalayan
- Sino-Bodic
- Burmo-Qiangic
- Brahmaputran
- Gongduk, etc.
- Kiranti, etc.
- Yangtzean
- モン・ミエン語族(Hmong-Mien)
- Trans-Himalayan
- オーストロ・タイ語族(Austro-Tai)
ヴァン・ドリームによれば、東アジア語族の言語系統樹は、ハプログループO (Y染色体)の系統樹と一致する[20]。 (父系言語仮説)
Larish (2006, 2017)
Michael D. Larishは、東南アジアと東アジアの言語は、1つの祖語(彼は「原アジア語」と呼ぶ)から派生したものであるとする。 日琉語族は、原アジア語の1つの支派として朝鮮語族と共にグループ化されている。 もう1つの支派は、オーストロネシア語族、オーストロアジア語族、クラ・ダイ語族、モン・ミエン語族、シナ・チベット語族で構成される[21][22]。
- East Asian
- Japano-Koreanic
- Austro-Asian
- オーストロネシア語族(Austronesian)
- オーストロアジア語族(Austroasiatic)
- クラ・ダイ語族(Kra-Daic)
- モン・ミエン語族(Homog-Mien)
- シナ・チベット語族(Sino-Tibetan)
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分布
- シナ・チベット語族の分布
- クラ・ダイ語族の分布
- オーストロアジア語族の分布
- モン・ミエン語族の分布
- オーストロネシア語族の拡散
- 日本語族の分布
- 朝鮮語族の分布
脚注
関連項目
外部リンク
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