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梶原徳二
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梶原 德二(かじわら とくじ、1933年7月 ‐ )は、日本の実業家・発明家。 菓子・食品加工機械メーカー梶原工業株式会社および株式会社カジワラグループの代表取締役会長を務める[1]。
1960年代初頭、焦げつきを防ぐ自動加熱攪拌装置「煮炊撹拌機(かくはんき)」を世界で初めて開発し、食品機械分野の自動化技術を切り開いた[2][3]。 以来、加熱・攪拌・成形機などの特許を多数取得し、食品製造現場の効率化と品質向上に寄与している[4]。
2023年には「食料産業特別貢献大賞」を受賞し、長年にわたり日本の食品産業機械化に貢献した功績が評価された[5]。 また、一橋総合研究所理事長として、産学官連携・地域イノベーション支援にも取り組んでいる[6]。
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経歴
1933年(昭和8年)、東京都浅草に生まれる。父・梶原徳蔵が1939年に創業した町工場「梶原工業所」に育った[7]。
一橋大学法学部を卒業後、さらに同大学経済学部を1959年に卒業[8]。 卒業後は司法試験合格を目指しながら家業を手伝い、食品製造現場の課題解決に取り組む中で独自の加熱・攪拌技術を開発した。1960年代初頭に完成した「煮炊撹拌機」は、焦げつきを防ぎながら均一加熱を実現するもので、食品加工の自動化に大きな転機をもたらした[9]。
1964年には御法川発明賞および通商産業大臣賞を受賞[10]。 1967年、梶原工業株式会社の代表取締役社長に就任し、技術開発型企業としての体制を確立。以後、グループ経営の多角化を進め、食品機械・自動化ライン・ベーカリー設備などを世界40か国以上へ輸出した[11]。
1998年、古川令治、市川周、下前雄らと共に一橋総合研究所を設立[12]。 初代理事長は高橋宏(元首都大学東京理事長)が務め、梶原は副理事長として参画。その後理事長に就任し、学術・産業・行政を結ぶ知的ネットワーク構築を推進した[13]。
また、東京商工会議所常議員および税制委員会副委員長として、中小企業支援・知的財産の活用促進・税制改正の提言活動を行っている[14]。 さらに三島学園評議員として教育支援活動にも取り組み、産業と教育の橋渡しを担っている[15]。
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社会・教育活動
一橋総合研究所理事長として、学術・産業界・地域社会を結ぶ「知のネットワーク」構築を推進している。研究所では「知行合一」を理念とし、産学官連携事業や地方イノベーション支援を実施している[16]。
また、東京商工会議所常議員および税制委員会副委員長として、中小企業支援や税制改正に関する提言を行っている[17]。 三島学園評議員として教育支援活動にも携わり、産業と教育の橋渡しを担っている[18]。
人物
誠実な経営姿勢と技術者としての実践主義で知られる。学生時代の同期には作家の石原慎太郎、実業家の高橋宏(元首都大学東京理事長)らがいる。卒業後も高橋らと交流を続け、産学連携や人材育成に関する活動を続けている[19]。
また、東京都知事を務めた石原慎太郎政権期には、都の産業政策分野で経済界・技術界からの助言活動に関わったと報じられている[20]。
栄誉
関連項目
外部リンク
脚注
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