実数あるいは複素数の体上のベクトル空間
と
の双対組を
と表す。
集合
が
において
に関して有界であるとは、各元
に対する値の集合
が有界であることをいう。すなわち、次が成り立つことをいう。

この条件は、
内の集合
の極

が
内の併呑集合であることと同値である。すなわち、次と同値である。

今
は
内の
に関する有界集合の族とし、次の性質が成り立つものとする:
の各点
はある集合
に属する。すなわち、次が成り立つ。

- 二つの集合
は
ある集合
に含まれる。すなわち、次が成り立つ。

はスカラー倍について閉じている。すなわち、次が成り立つ。

このとき、次のセミノルム

は
上のハウスドルフな局所凸位相を定義する。これを、集合族
によって生成される
上の極位相という[1]。集合

はこの位相の局所基を形成する。元のネット
がこの位相において元
に収束するための必要十分条件は、次が成り立つことである。

このことにより、極位相はしばしば
の集合上の一様収束位相と呼ばれる。セミノルム
は極集合
のゲージである。