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歌川貞升
江戸時代の大坂の浮世絵師で初代歌川国貞の門人、大坂船場の素封家。 ウィキペディアから
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歌川 貞升(うたがわ さだます、生没年不詳)とは、江戸時代の大坂の浮世絵師。
来歴
初代歌川国貞の門人。姓は三谷。五蝶亭[1][注釈 1]、五蝶斎、一樹園[注釈 2]と号す。大坂船場の素封家であった。はじめは貞升と称し、国貞が三代目歌川豊国を襲名した後、国升と改名した。天保から嘉永にかけて歌川派風の役者絵や風景画、肉筆画などを描き、殊に天保期に描かれた版画は少なくない[注釈 3]。花枝房(立川)圓馬作の落語の読み本『落噺千里藪』[4] に上方落語の噺家を集合した似顔を載せている[注釈 4]。
晩年は四条派の画風に転向した。貞升は肉筆画においても相当優れた手腕を発揮しており、歌川派風の役者絵、肉筆画を大坂に広めた功労者の一人にあげられる。門人も多く長谷川貞信、哲斎信勝、歌川貞芳、歌川貞丸、貞雪、貞勝らがいる。
主な作品
版画
- 「浪花天保山風景」大判錦絵4枚続、1833年(天保4年)ごろ
- 「源牛若丸・三代目中村芝翫 弁けい・四代目中村歌右衛門」大判錦絵2枚続、1837年(天保8年9月)、中の芝居『鬼一法眼三略巻』より
- 「由良之助・勘平・定九郎 四代目中村歌右衛門」大判錦絵3枚続、1838年(天保9年正月)、中の芝居『仮名手本忠臣蔵』より
- 「鉄ケ嶽陀左衛門 片岡市蔵」大判錦絵2枚続・竪、『関取千両幟』(せきとり せんりょうのぼり)より。五蝶亭貞升の落款、1842年12月。東京都立図書館データベース[1]。
- 「七世団十郎諸芸図巻」絹本着色、巻子本1巻。天保年間、ボストン美術館所蔵。20場面を描く。
版本
- 岡山鳥『的中新話』渓斎英泉、歌川貞升(画)、河内屋直助、1832年(天保3年)。全3巻(上中下)。別題『楊弓』。NCID BB07116944。
- 花枝房円馬『落噺千里藪』(おとしばなし せんりのやぶ)、月亭生瀬(校閲)、河内屋茂兵衞(出版)、河内屋藤兵衞(販売)ほか。 上方落語に取材した絵入りの読み物。全5巻[注釈 5]
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参考文献
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- 『役者似顔』西尾市岩瀬文庫、近世後期_幕末 エラー: 日付が正しく記入されていません。 。2020年7月14日閲覧。
- 日本浮世絵協会(編)『原色浮世絵大百科事典』 2巻、大修館書店、1982年、[要ページ番号]頁。
- 藤懸静也『増訂浮世絵』雄山閣、1946年、207-208頁。 国立国会図書館デジタルコレクションに本文あり。139–140コマ目。
- 吉田漱『浮世絵の見方事典』北辰堂、1987年、141頁。
脚注
関連項目
関連文献
外部リンク
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