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水島宏明

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水島 宏明(みずしま ひろあき、1957年(昭和32年)10月21日 - )は、日本ジャーナリストメディア研究者。元上智大学文学部新聞学科教授。元法政大学社会学部メディア社会学科教授。専門はテレビ報道論、デジタルジャーナリズム、ドキュメンタリー制作、貧困報道[1]。長らくテレビディレクターテレビプロデューサーを務めた。

略歴

北海道札幌市出身[2]北海道札幌北高等学校を経て、1982年東京大学法学部を卒業[2][3]。同年から札幌テレビ放送 (STV) で勤務を始め、記者としてNNNロンドン特派員(1988年~1992年)や同ベルリン支局長(1998年~2003年)などを務めた[3]

テレビディレクターをしていた1987年札幌市白石区母子家庭DV被害者のシングルマザー生活保護を申請できずに餓死した「札幌母親餓死事件」を知り、生活保護制度の問題点をまとめたドキュメンタリー番組『母さんが死んだ―生活保護の周辺』を手掛けた[4]。この番組は1987年度の「ギャラクシー賞」を受賞したほか[3]、翌1988年には「地方の時代映像祭」優秀賞、「世界テレビ映像祭」海外審査員賞などを獲った。水島は番組放送後にこれを『母さんが死んだ ―しあわせ幻想の時代に―』という題名で書籍化し、1990年2月にひとなる書房から出版した[4][5]。この本は1994年の文庫化(現代教養文庫)を経てロングセラーとなり、2014年3月1日ひとなる書房から新装増補版が刊行されている[6]1997年1月26日には、准看護婦制度の問題点をテーマとしたドキュメンタリー番組『天使の矛盾~さまよえる准看護婦~』を制作した[4][7]

2003年日本テレビ放送網へ移籍し[3]、同局のドキュメンタリー番組NNNドキュメント』でチーフディレクターを務めた[8]。同番組で、貧困のため寝泊まりする場としてインターネットカフェを利用するホームレス状態の人々を取材し、2007年1月28日に『ネットカフェ難民 漂流する貧困者たち』と題して放送した[9]。この報道の際に造語した「ネットカフェ難民」の語が定着し、同年の「新語・流行語大賞」のトップテン入りを果たした[10]。また、『ネットカフェ難民―見えないホームレス急増の背景』により、2008年の「芸術選奨文部科学大臣賞」放送部門を受賞した[3][8]2006年4月からは朝の情報番組ズームイン!!SUPER』に解説委員(新聞・解説担当)として出演した[8]

2012年に日本テレビ放送網を退社[3]。同年から2016年まで法政大学社会学部メディア社会学科で教授(映像ジャーナリズム[11])を務めた[8]2016年4月からは上智大学文学部新聞学科で教授(テレビインターネットなどのジャーナリズム論、貧困メディア[12])となっている[8]。また、日本におけるブラック企業の頂点を決める『ブラック企業大賞』の実行委員でもある[13]

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著書

単著

共著

編著

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脚注

外部リンク

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