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汎血球減少
全ての血中細胞成分が全体的に減少する症候 ウィキペディアから
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汎血球減少(はんけっきゅうげんしょう、pancytopenia)は、血液中の赤血球・白血球・血小板の全ての血中細胞成分が全体的に減少する症候である[1]。
貧血は赤血球系細胞の特異的な減少を示すが、貧血等の様に特定の細胞成分が減少することとは対照的に、汎血球減少は末梢血中の赤血球系細胞・白血球系細胞・血小板系細胞の内の複数の系統が同時に減少することをいう。なお、3系統のうち2系統が同時に減少する病態を、二血球減少(bicytopenia)という場合がある[2][3]。
原因
造血幹細胞の異常等、血球産成作用が低下することによって本症候を来たす。
検査
通常、他の症例と区別するため、骨髄組織の検査を必要とする。
鑑別
鑑別すべき疾患として以下の物が重要である。
- 骨髄異形成症候群(MDS)
- 再生不良性貧血(AA)
- 巨赤芽球性貧血
- 発作性夜間血色素尿症(PNH)
- 血球貪食症候群(HLH)
- 悪性腫瘍の骨髄への転移
- 全身性エリテマトーデス(SLE)
- HIV感染
- パルボウイルスB-19感染
- 薬剤性汎血球減少 - まれではあるが、抗生物質・血圧安定剤などの投薬によって本症候を来たす場合もある。その場合、投薬中止が求められる。
関連項目
参考サイト
出典
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