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琵琶塚古墳
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琵琶塚古墳(びわづかこふん)は、栃木県小山市飯塚にある古墳。形状は前方後円墳。国の史跡に指定されている。
概要
栃木県南部、思川・姿川に挟まれた台地上に築造された古墳である。古墳は前方部を南南西に向ける。墳丘の築造では、自然の土ぶくれを利用して設けられた基壇の上に、2段で土盛りがなされている[2]。築造時期については、古墳の形状や出土埴輪から6世紀初頭とされる[1]。
本古墳の南方には同じく大規模古墳である摩利支天塚古墳があり、ともに下毛野地域を代表する首長墓とされる[3]。両古墳築造後も、思川・姿川間の台地の北方では「下野型古墳」と呼ばれる独特の前方後円墳群が営まれていった[3]。
古墳域は1926年(大正15年)2月24日に国の史跡に指定されている[4]。2013年度(平成25年度)からは発掘調査が実施されており、墳丘1段目・2段目で円筒埴輪列が確認されている[5][6][7]。
墳丘

墳丘
左に前方部、右に後円部。墳丘の規模は次の通り[8]。
- 墳丘長:約124.8メートル
- 後円部 - 3段築成。
- 直径:約75メートル
- 高さ:約11メートル
- 前方部 - 2段築成。
- 幅:約70メートル
- 高さ:約9メートル
墳丘の周りには幅約20メートルの周堀があり、墳丘東側と南側は二重の堀であったことが判明している[2]。
- 後円部墳頂の祠
- 前方部から後円部を望む
- 後円部から前方部を望む
- 墳丘(2013年時点)
- 墳丘(2015年時点)
- 2015年発掘調査時のトレンチ
- 円筒埴輪・朝顔形埴輪
国史跡 摩利支天塚・琵琶塚古墳資料館展示。
文化財
国の史跡
- 琵琶塚古墳 - 1926年(大正15年)2月24日指定、1981年(昭和56年)12月9日に指定範囲の追加指定[4]。
周辺の古墳

思川・姿川間の台地上には6世紀から7世紀にかけて多数の大規模古墳が築造されており、これらは当地の歴代在地首長墓とされる[9]。主な古墳には次のものがある。
- 摩利支天塚古墳 (栃木県小山市大字飯塚、北緯36度22分20.39秒 東経139度48分21.31秒)
- 5世紀末の築造、墳丘長117メートルで県内第3位[10]。
- 吾妻古墳 (栃木県栃木市大光寺町吾妻・下都賀郡壬生町藤井吾妻原、北緯36度24分15.16秒 東経139度48分41.13秒)
- 6世紀後半の築造、墳丘長127.85メートルで県内第1位[11]。
関連施設
- 国史跡 摩利支天塚・琵琶塚古墳資料館(小山市飯塚) - 琵琶塚古墳の出土品等を保管・展示。
脚注
参考文献
関連文献
関連項目
外部リンク
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