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番屋ノ沢仮乗降場

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番屋ノ沢仮乗降場
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番屋ノ沢仮乗降場(ばんやのさわかりじょうこうじょう)は、かつて北海道留萌管内苫前郡苫前町字力昼に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)羽幌線仮乗降場廃駅)である。羽幌線の廃線に伴い、1987年(昭和62年)3月30日に廃止となった。

概要 番屋ノ沢仮乗降場, 所在地 ...
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1977年の番屋ノ沢仮乗降場と周囲約500m範囲。右が羽幌方面。海岸より500m程内陸に入った位置で、周囲には家が多く、ホームへの小道の途中に紺色の屋根の、一般駅の駅舎と遜色の無い大きさを持つ待合室が見える。ホームは一般駅よりは短いが、仮乗降場としては長い方。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
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歴史

力昼駅は力昼集落から大きく外れた場所に置かれており、乗客の便を図るため集落に近い場所に当仮乗降場が設置された。そのため仮乗降場でありながら利用客は力昼駅よりも多かったとされ、ホームも土盛りで乗車券簡易委託販売があった。

鉄道研究家の池田光雅は訪れたときの様子を次のように記している[1]

まだ羽幌線にSLが走っていた頃のこと、力昼という駅に降り立つと、駅前は閑散として雑貨屋とて見当らない。次に臨時乗降場・番屋ノ沢があるのは知っていたので、降りたばかりのディーゼルカーに飛び乗った。驚いたことに集落はそちらにあり、切符を売る民間委託の小屋と待合室がある。SLを待つ間、ストーブにあたりながら来意を告げると、それは遠い所からよく来たと、お茶とタクアンをすすめられ、無人の吹きっさらしを覚悟していただけに感激した覚えがある。池田光雅、『北海道・鉄道の旅』(宮脇, 俊三 編『北海道』 3巻、桐原書店〈ローカル線をゆく〉、1982年6月19日、134-149頁。所収)

年表

駅名の由来

当仮乗降場の所在地附近を流れる番屋の沢川より[2][3]。当地から少し南の現小平町内にある鰊番屋、花田屋番屋に由来する名称である[3]

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駅構造

廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、線路の南側(幌延方面に向かって右手側)に存在した[4]。仮乗降場ながら駅舎を有しており、駅舎入口には「番屋ノ沢(力昼)乗降場」と表記されていた[4]

駅周辺

駅跡

廃止後、しばらくは廃墟となった状態で駅施設が残されていたが撤去され、2017年(平成29年)時点では空き地となっている。

隣の駅

日本国有鉄道
羽幌線
力昼駅 - 番屋ノ沢仮乗降場 - 古丹別駅

脚注

関連項目

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