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白いリボン

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白いリボン』(: Das weiße Band: The White Ribbon)は、2009年モノクロ映画。監督はミヒャエル・ハネケ

概要 白いリボン, 監督 ...

第62回カンヌ国際映画祭パルム・ドール第67回ゴールデングローブ賞外国語映画賞ほか、多数の映画賞を受賞。

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あらすじ

要約
視点

1913年ドイツグライフスヴァルト地方にある架空の。物語は村の学校に勤務していた教師の回想によって語られる。

荘園領主である男爵牧師が権力者として農民を支配するこの村で起きた最初の事件は、医師落馬事故であった。邸宅への道に細い針金が渡されて、が転倒させられたのだ。重傷を負った医師は村の外にある病院で療養することとなる。

二度目の事件はその次の日。怪我によって製材所へ移されていた小作人が、そこで転落死した。家族全員が男爵に雇われて暮らしていたので、小作人は彼と争うことは出来なかったが、我慢できなかった長子のマックスは数ヶ月後の収穫祭の折に、男爵のキャベツを荒らしたのだった。その後、納屋全焼し、マックスの首つり自殺する。

だが、それと呼応するかのように第三の事件が起こった。男爵の息子・ジギが行方不明になった挙げ句、製材所で暴行を受け逆さ吊りの状態で発見された。 これに対し、礼拝の席で男爵はこう告げた。「犯人を見つけ出せ。果たされなければ、村の平和はない」これによって、村には言いようのない不安が立ちこめるようになった。

厳格で家父長的プロテスタントの牧師は、帰宅が遅れた子供たちを咎め、反抗の芽を摘むため折檻し、純潔を保つ印として白いリボンを着けさせる。牧師は、思春期を迎えた息子のマルティンがやつれの下にクマができているのを見てに目覚めたと察し、自慰に耽ると廃人になり死ぬと脅して、禁欲のため寝る際はベッドをくくりつけるよう命じる。

怪我の療養を終え退院した医師は、妻の亡きあと性的関係を結んでいた家政婦助産師に対し、性的快感を得られなくなったため口臭が耐えられないなどと暴言を吐き追い出そうとする。そして彼は、実のに対し性的虐待をし近親相姦を犯す。

男爵家のベビーシッターだったエヴァにをした教師は、クリスマス休暇中に彼女の実家を訪れ結婚を申し込む。しかし彼女の父は、教師と歳が離れていることを懸念し、1年間様子を見てから決めると告げる。

学校で他の生徒を前に激しく叱責された牧師の娘は父親への恨みを晴らすため、父が不在中の書斎に侵入し彼の飼っていたインコはさみ殺害十字にした死骸をの上に置く。

家令の娘が知的障害のある助産師の息子に危害が及ぶを見たことを教師に告げ、しばらくして実際に目を傷つけられにくくりつけられた状態で十戒を引用した警告文とともに発見される。そして、家令の息子は、ようやく傷の癒えたジギのを奪い彼をに突き落とす。悲劇に耐え兼ねた男爵の妻は、叔父の家で静養中に知り合ったイタリア人銀行家と恋に落ちたことを告白し家を出たいと伝える。

その後、助産師は教師に息子を襲った者が分かったと告げ、犯人の名を明かさないまま教師の自転車を借りて警察に行く。教師の疑念は深まり、牧師に彼の子供たちが一連の事件にかかわっている可能性が高いと告げる。憤慨した牧師は、家族の名誉を汚すなら刑務所に送ると脅迫する。一方、医師は診療所にメモを残し、娘とともに姿を消す。また、助産師も息子とともに行方不明となり、狭い村はで溢れた。

1914年7月28日オーストリアセルビア宣戦布告し、第一次世界大戦が勃発。教師とエヴァは、彼女の父から結婚の許しを得た。牧師は陰惨な事件について二度と触れることはなかった。教師は1917年の初めに徴兵され、終戦後は仕立て屋を開業した。そして、村人たちと再び会うことはなかった。

第一次世界大戦は、ヨーロッパ封建制度が崩壊するきっかけになったのである。

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キャスト

受賞・ノミネート

さらに見る 映画祭・賞, 部門 ...

脚注

外部リンク

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