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白十字 (国立市の洋菓子店)

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有限会社白十字(はくじゅうじ)は、日本喫茶店洋菓子店。

概要 種類, 本社所在地 ...
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マドレーヌ(黒糖)(2018年9月16日撮影)

沿革

東京都国立市国立駅南口の大学通りに所在する喫茶店洋菓子店である。

1955年、銀座の喫茶店「白十字」で修行した創業者の山井和夫が、現在地から少し北の場所に17坪の洋菓子店兼喫茶店を開業した[1]。そして山井は声楽家の佳代子と結婚し、夫婦で一緒に洋菓子づくりに従事し、新作菓子に「ノクターン」、「コッペリア」、「メヌエット」など音楽にまつわる名前を付けた[2][3][4]

その後、1972年に、東京都国立市中1-9-43 の国立ビルに本店を移すとともに[5]、国立駅北口にケーキの販売を行なう支店を設けたが[1]、その直後の1985年に山井和夫は死去し[2]、経営は妻の佳代子が社長となって引き継いだ[6]。のちに、長男の山井和恒がフランスでの菓子づくりの修行を経て、白十字の菓子づくりを引き継ぎ[2]、母の後を継いで社長となった[7]

この間、「“国立”らしいお菓子」として、「桜サブレ」、「国立物語」、「くにたちショコラ」、「国立駅のケーキ」を商品に加え、また、音楽にちなむ名の菓子も、「モーツァルトケーキ」、「シンフォニー」、「セレナーデ」などが創作された[3]

洋菓子店、純喫茶店であるため、酒類は提供せず、食事はサンドイッチトースト類しかないが[8]、ビールやつまみを持ち込んでのパーティーが行なわれることもあった[9]

国立ビルの本店は、グランド・ピアノ (YAMAHA G5)[10]があることで知られ[9]、100席以上の客席があり、演奏会などの行事もしばしば催されていた[11]

本店のほか、菓子販売のみの店舗として国立駅北口店、製造工場に併設された富士見台店があるが、北口店は2014年6月末に閉店した[12]

店舗の移転と仮営業

2021年7月4日をもって本店は閉店し、代わって7月6日から新店舗・ブランコ通り店での仮営業が始まった[5]。これは、創業の地へ戻るための一時的移転と説明されている[5]。新店舗は2階が喫茶室となっているが、軽食の提供はおこなわれていない[5]

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言及・評価

白十字は、一橋大学などが存在する文教都市としての国立において、文化的拠点となった個性的な喫茶店のひとつとされる[13]

白十字の焼き菓子詰め合わせは、国立市へ1万円以上の寄付をした際に寄付者へ贈られる贈呈品「くにたちStyle」のひとつとして選ばれている[14]

国立ビルの旧店舗は、国立駅や一橋大学付近に背景画のロケーションを求めたアニメーション映画おおかみこどもの雨と雪』の中で主人公たちの待ち合わせのロケ地として選ばれ[15]、当時の実際の白十字の看板そのままの喫茶店が登場する[2][11][16]。映画公開後には、看板の写真を撮りにくる客が多数いたという[17]

NHK2014年4月27日に放送した『小さな旅 さくら道で〜東京 国立市〜』 では、白十字と山井親子が見どころのひとつとして取り上げられた[18]

2018年に公開された映画『四月の永い夢』は、国立市を舞台にしており、主人公の滝本初海(朝倉あき)が友人とお茶を飲む場面で、当時の白十字の店舗が使われている[19][20]

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脚注

外部リンク

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