真鶴 (隼型水雷艇)

真鶴（眞鶴、まなつる^[5]、まなづる）は、日本海軍の水雷艇で、隼型水雷艇の3番艇である。同名艇に千鳥型水雷艇の「真鶴」があるため、こちらは「真鶴 (初代)」や「真鶴I」などと表記される。

真鶴（初代）
基本情報
建造所	呉海軍造船廠
運用者	大日本帝国海軍
艦種	水雷艇 雑役船編入、曳船兼交通船指定（1919年4月1日）[1]
級名	隼型水雷艇
艦歴
計画	第一期拡張計画[2]明治29年度計画[1]
起工	1899年10月9日[1]
進水	1900年6月27日[1]
就役	1900年11月7日[1]
除籍	1919年4月1日[1]
その後	1925年12月17日（廃船）[1] 1926年4月5日（売却）[1]
改名	真鶴丸（1919年4月1日）[1] 真鶴（1920年7月1日）[1]
要目
常備排水量	152トン
垂線間長	45.00m (147ft 7in 11/16)
最大幅	4.91m (16ft 1in 7/16)[3]
吃水	1.45m (4ft 9in 3/32)
機関	直立式3気筒3段膨張レシプロ2基 2軸
ボイラー	ノルマン式缶2基
出力	4,200馬力
速力	28.5ノット[4]
燃料	石炭：28.5トン（満載）
航続距離	10ノットで2,000海里
乗員	30名
兵装	4.7cm保式単装軽速射砲3基（推定） 45cm水上旋回式発射管3基

艦歴

発注時の艇名は第四号百二十噸水雷艇^[5]。1898年（明治31年）3月16日、真鶴と命名^[5]。同年3月21日、「軍艦及水雷艇類別等級」が定められ、水雷艇に編入され一等に類別^[6]。1899年（明治32年）10月9日、フランス、ノルマン社で起工^[1]。1900年（明治33年）6月22日、新たに「軍艦及水雷艇類別等級」が定められ、水雷艇の等級一等となる^[7]。同年6月27日に進水。呉海軍造船廠で組み立てられ、同年11月7日に竣工。

日露戦争では旅順口攻撃や、日本海海戦では第十四艇隊に所属して夜戦に参加した^[1][8]。

1919年（大正8年）4月1日に除籍され^[9]、同日、雑役船に編入となり真鶴丸と改称し、曳船兼交通船に指定され呉海軍工廠所属となる^[1][8]。1920年（大正9年）7月1日、真鶴に再改称し、1925年（大正14年）12月17日に廃船となり、1926年（大正15年）4月5日に売却^[1][8]。