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編み上げて作る容器、および網目の開いた容器 ウィキペディアから

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[注釈 1](かご、: basket バスケット)とは、(とう針金 などを)編んで作った入れ物で[1]短冊状ないし細い「ヒゴ」状の素材を組み合わせた容器の総称である[注釈 2]

概説

茎状あるいは短冊状の素材を組み合わせて作る。

素材

手近な植物性素材であるラタン)、、(東洋では)竹や柳などの他、馬の毛、鯨ひげなどの動物性素材も用いられ、近代以降は針金金属線)製、線をビニールで被覆したものや真鍮製(被覆無し)、ステンレス製、合成樹脂熱可塑性樹脂などが使用されることもある。大量生産する場合は、不揃いになりがちな自然素材が減り、合成樹脂や金属素材の使用頻度が上がる。

制作

植物性素材の場合は、まずを簡単に加工しておいてから編んだり、「へぎ板」を作っておいてから編む方法もある。

農園のある地域では籠の材料の種類も豊富で(ラタン、温帯地域の薄い葉を持つヤシ科の植物、熱帯地域の広い葉を持つパイナップル科の植物など)、籠編み技術にも影響を与えた。材料の種類によって籠編みの技法は異なる。籠編みの技法を用いて色、材料、大きさ、パターン、ディテールなどで自由に表現でき、芸術的な作品も制作可能である。

一般人が自作することもできる。入門書などが刊行されていて、蔓、枝、樹皮、竹皮、わらや ワイヤーなどの他、 エコクラフトテープ、細く丸めた広告チラシ類も材料にできる[2][3][4][5]

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用途

運搬用の容器

商品の搬送に使われた。

収納、整理整頓

室内や店頭で、物品を分かりやすく揃えた。

洗濯道具

洗濯した服を入れるのにも使われる。

調理道具

ふるいとして使うこともある。

農具

農具として収穫物を収めたり、種や穀物の識別時に使われる。家禽類を入れる檻のように使うこともある。

漁具

ペットのベッド

クッションなどを入れて、ネコやイヌなどのベッドとして用いられることもある。

宗教儀式の道具

平安時代の「髯籠(ひげこ)」は竹を編み残した端があり、柱や旗竿の先に依り代として付けられた。

装飾

2025年時点では高島屋等の通信販売サイトで「薬玉髭籠」「薫籠」が売られてる。

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歴史

紀元前9千年紀中東では籠作りの技術を絨毯にも使用していた可能性がある。紀元前7千年紀オアシスアメリカ英語版で籠編みが行なわれていたとされる。[6]紀元前30世紀、編み込み技術は広がっていた。

当初、籠は保存や運搬、散乱しがちな家庭用品の整理など多目的な用途のためデザインされていた[要出典]

地方の女性などが頭の上に籠をのせて運搬することもある。ギリシア美術ではこれをカネフォロスと呼ぶ。

材料

Thumb
ヤシでできた籠(手前)および枝でできた籠(奥)

一般的な材料を以下に示す:

比喩および文学的用法

to hell in a handbasket 」は「急速に悪化する」ことを意味する。語源は明らかにされていない。

basket 」は「婚外子」の意味で主にイギリス英語で使用されることもある[7]

脚注

関連項目

参考文献

外部リンク

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