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芝葛盛

日本の歴史学者 ウィキペディアから

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芝 葛盛(しば かずもり、1880年4月3日 - 1955年7月13日)は、日本の歴史学者教育者宮内庁調査員、帝国学士院帝室制度史編纂室主任[1][2]立教大学文学部教授[3][4]

人物・経歴

東京府牛込(現・東京都新宿区)に雅楽師の芝葛鎮の長男として生まれる[1][2]1903年東京帝国大学文科大学国史科を卒業[5]

東京帝国大学文学部史料編纂掛の嘱託を務めた[6]のち、1914年宮内省図書寮編修官に任じられ[7]1926年に編修課長を命じらる[8]。この間に「天皇皇族実録」286巻を編修したほか、1916年8月には「長慶天皇ヲ皇代ニ列シ奉ル議」を起草・上申し、同天皇の皇代登列の端を開くなど、皇室史全般の研究調査を行った[1]。1946年(昭和21年)に退官するまで、編修課長として長月にわたって歴代天皇の実録編集を担任した[2]

この間、教育者としても活動し、女子学習院教授[9]や、立教大学文学部教授[10]を兼務したほか[3]、東京帝国大学文学部や、國學院大學日本女子大学等でも講師として国史を講じた[2][3]。立教大学では同大学史学会の評議員として、市村瓚次郎辻善之助小林秀雄中村勝麻呂白鳥清藤本了泰野々村戒三らとともに活動し、学術発表機関雑誌である『史苑』の第1巻第1号の発行(昭和3年10月)にも尽力した[4]

1946年(昭和21年)に退官したのち、帝国学士院帝室制度史編纂室主任となり編纂事務を主宰するが、昭和24年には、再び宮内庁調査員となり、同事業を宮内庁図書寮へ引き継いで事業を統括した[1][2]

そのほか、国宝保存会委員(昭和12年任命)、正倉院評議会会員、文化財専門審議会専門委員(昭和25年任命)なども歴任し、長く文化財保護にも尽力した[1]

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主な著書

  • 『皇室制度』岩波書店 昭和9年
  • 『日本風俗史講座 平安時代の風俗』雄山閣 出版年不明

脚注

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