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西ヨーロッパ・その他グループ
国際連合の地域グループの一つ ウィキペディアから
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西ヨーロッパ及びその他の諸国グループ(にしヨーロッパおよびそのたのしょこくグループ、英語: Group of Western European and Other States)、通称西ヨーロッパ・その他グループ(英語: Western European and Other States Group、WEOG)は、国際連合における地域グループの一つであり、28か国からなる。加盟国は主に西ヨーロッパに所在し、その他、オセアニア、北アメリカ、西アジアにも所在する[1]。

このグループは、他の地域グループと同様、地域的・国際的な問題に関するテーマを議論する、拘束力のない対話グループである。また、この地域の候補者を指名することで、国連機関の議席配分を支援している[2][3][4]
他の地域グループとは異なり、WEOGは地理的な関係に依存しない唯一のグループである[5]。西ヨーロッパ以外に所在する加盟国は、地理的には西ヨーロッパに近くはないが、文化的・政治的に西ヨーロッパ諸国に近く、特にカナダ、オーストラリア、ニュージーランドはイギリス連邦に属する国である。
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構成
要約
視点
加盟国
西ヨーロッパ・その他グループの加盟国は以下の通りである[6][7]。
オブザーバー国家
イスラエル
イスラエルは地理的にはアジアに位置しているにもかかわらず、アラブ諸国からアジア太平洋グループへの参加を阻まれてきた。1960年代初頭に地域グループが設立されて以来、イスラエルは国連において政治的・専門的な協議に参加することができなかった。また、どの地域グループにも属していなかったため、国連機関で代表者を選出することもできなかった[5][8]。
2000年5月、イスラエルはWEOGの臨時メンバーとなった。これにより、国連総会において様々な機関の選挙の候補者を出すことができるようになったが、依然としてジュネーブ、ナイロビ、ローマ、ウィーンの国連事務所での活動に参加することはできなかった[9]。
2004年4月30日、アメリカ合衆国下院はイスラエルをWEOGに完全に含めることを求める決議を可決し、アメリカ政府に対し、西ヨーロッパ・その他のグループにおけるイスラエルの会員資格の延長と昇格を確実にするよう勧告した[10]。2004年5月、ニューヨークの国連本部でイスラエルがWEOGの正式な加盟国となった。ただし、イスラエルが最終的に国連ジュネーブ事務所でのWOEGの活動への参加が認められたのは2013年11月であり、2014年1月1日より発効した[11][12]。
加盟国数の変化のタイムライン
時代が大きく変化していく中で、西ヨーロッパ・その他グループの加盟国数は変化していった。
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改善の提案
ナウル代表部のヴィンチ・ニエル・クロデュマルは、第55回総会の一般討論演説の中で、オーストラリアとニュージーランドのほか、ASEAN加盟国、日本、大韓民国、太平洋島嶼国を含んだ新たなオセアニア地域グループの創設を提唱した。クロデュマルは演説の中で、「太平洋島嶼国11か国はアジアのグループの中に溺れており、オーストラリアとニュージーランドは……西欧諸国などのグループに取り残されている」と述べた[13]。
代表
要約
視点
安全保障理事会
西ヨーロッパ・その他グループは、安全保障理事会に非常任2議席、常任3議席(イギリス、フランス、アメリカ)を保有している。西ヨーロッパ・その他グループの現在の安保理理事国は以下の通りである[14]。
経済社会理事会
西ヨーロッパ・その他グループは、経済社会理事会に13の議席を保有している。西ヨーロッパ・その他グループの現在の経社理理事国は以下の通りである[15]。
人権理事会
西ヨーロッパ・その他グループは、人権理事会に7の議席を保有している。西ヨーロッパ・その他グループの現在の人権理事会理事国は以下の通りである[16][17][18]。
総会議長
5年に1度、西暦の下一桁が0か5の年には、国連総会議長は西ヨーロッパ・その他グループから選出される[1]。
西ヨーロッパ・その他グループが発足した1964年以降の、西ヨーロッパ・その他グループから選出された総会議長は以下の通りである[19]。
関連項目
- イスラエルと国際連合の関係
- JUSCANZ
脚注
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