トップQs
タイムライン
チャット
視点

述異記 (祖冲之)

ウィキペディアから

Remove ads

述異記』(じゅついき)は、中国南朝祖沖之が撰したとされる志怪小説集。10巻あったとされるが原本は散佚している。

概要

『述異記』10巻の撰者は、『隋書』「経籍志[1]」や『旧唐書』「経籍志[2]」および『新唐書』「芸文志[3]では 祖沖之としている。宋代以降は祖沖之撰『述異記』の記載が見られなくなり、任昉撰『述異記』2巻が登場するが、前野直彬によれば、任昉の作は主として山川・動植物の奇異についての記録で地理書的な傾向が強く、題名が同じためにしばしば混同されてきた[4]。祖沖之撰『述異記』の原本はすでに散佚しているため、任昉『述異記』二巻との関係は分からない。

20世紀になると魯迅が『中国小説史略』(1925年)で任昉『述異記』偽書説を提唱し、『古小説鈎沈[5]』に祖沖之作のみを93篇集めている[6][7]が、前野は魯迅の判定にまず誤りはないと認めている[8]

魯迅の研究書は未完であるが、魯迅の原稿を作者の意図に沿って校訂する研究は中国、日本で行われている[9]

Remove ads

日本語訳

注・出典

関連項目

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads