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連環 (松本清張)
松本清張の小説 ウィキペディアから
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『連環』(れんかん)は、松本清張の長編小説。雑誌『日本』に連載され(1961年1月号 - 1962年10月号、連載中の挿絵は杉全直)、1962年11月に講談社から刊行された。 印刷屋勤務から出版社社長となった男の、野心と欲望の顛末を描く、長編ピカレスク・サスペンス。
1983年にテレビドラマ化されている。
あらすじ
東京から都落ちし、地方の印刷屋に勤めた笹井誠一は、東京に戻るべく、ひそかに陰謀をめぐらす。計画実行の手段として、笹井は主人の妻・滋子を籠絡し、さらに愛人の藤子をも誘惑する。
首尾よく東京に復帰した笹井は、滋子の金を使い神田に出版社を設立、猥褻本の地下出版で儲けに出る。しかし、滋子が無一文になったと知るや否や、笹井は第二の殺人に乗り出す。野心と欲望のままに突っ走る笹井を取り巻く運命の連環とは?
主な登場人物
- 原作における設定を記述。
- 笹井誠一
- 大学を卒業して3年後、会社を首になり、地方の印刷屋にすべり込んだが、東京に戻るため、ひそかに野心を抱く。
- 下島滋子
- 下島豊太郎の妻。ぼんやりした性格。
- 下島豊太郎
- 印刷屋「南栄堂」の主人。
- 下島一郎
- 滋子の息子。5歳。身体に比べ、顔が不釣合いに大きい。
- 上田藤子
- 下島豊太郎の愛人。
- 和久田稔
- 東京で笹井と同じアパートに住む、高級な雰囲気の男。
- 笠山常夫
- 南栄堂の職長。学歴は低いが、カンは鋭い。
- 宇都宮早苗
- 笹井の設立した出版社に、事務員として採用された若い女性。
エピソード
テレビドラマ
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
「松本清張の連環」のタイトルで(サブタイトルは「偽装心中をあばく女」)、1983年6月4日、テレビ朝日系列の「土曜ワイド劇場」枠(21:02-22:51)にて放映。視聴率20.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)[2]。
原作を裏返しにし、原作ではラストに判明する真相を、最初から明かした上で展開するストーリーとなっている。
- キャスト
- 宇都宮早苗:片平なぎさ
- 和久田稔:谷隼人
- 下島豊太郎:織本順吉
- 岡村幸子:中川加奈
- 上田藤子:賀田裕子
- 笠山常夫:なべおさみ
- 下島一郎:黒川恭佑
- 下島滋子:ちあきなおみ
- 笹井誠一:森本レオ
- 南原宏治、大木史郎、飯野けいと、山根久幸、吉田良全、山岡八高、竹下江理子、高瀬将嗣、加茂正、沖秀一、後藤明、野咲めぐみ、久保亜美、田口まゆみ、大橋愛
- スタッフ
- 脚本:吉田剛
- 監督:齋藤武市
- 音楽:山本直純
- 撮影:荒野諒一
- 美術:大橋豊一
- 助監督:谷口正行
- 方言指導:桂玲子
- 衣裳:松竹衣裳
- 現像:東洋現像所
- 協力:株式会社ヨシブン、元湯玉川館、東京湾フェリー
- プロデュース:木村幹(テレビ朝日)、佐々木孟(松竹)
- 企画:霧プロダクション
- 制作:テレビ朝日、松竹
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脚注・出典
関連項目
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