重澤俊郎

重澤 俊郎（しげさわ としお、1906年12月13日^[1] - 1990年5月21日^[2]）は、日本の中国哲学者。京都大学名誉教授。

重澤 俊郎

人物情報
生誕	(1906-12-13) 1906年12月13日 日本東京都
死没	1990年5月21日(1990-05-21)（83歳没）
出身校	京都帝國大学
学問
研究分野	中国哲学
研究機関	京都大学
学位	文学博士

経歴

出生から修学期

1906年、東京で生まれた。京都帝国大学文学部に入学し、支那哲学科で小島祐馬に師事した^[3]。1932年に卒業

中国哲学研究者として

卒業後は第三高等学校教授に就いた。1942年、母校の京都帝国大学文学部助教授に任じられた。

戦後の1950年、学位論文『経学研究』を京都大学に提出して文学博士号を取得^[4]。同1950年、教授に昇格。1970年に定年退官し、名誉教授となった^[5]。

学風は小島祐馬や侯外廬に近く^[6]、マルクス主義歴史学的手法をとった^[7]。戦後の京大の学内政治に左翼的立場から関与した^[8][9]。指導学生には戸川芳郎や加地伸行がいる^[10][9][7]。

著作

著書

• 『周漢思想研究』弘文堂書房 1943
  • 再版 大空社 1998
• 『中国四大思想』日本科学社 学生叢書 1947
• 『原始儒家思想と経学』岩波書店 1949
• 『中国哲学史研究：唯心主義と唯物主義の抗争史』法律文化社 1964
• 『中国歴史に生きる思想』日中出版 1973
• 『中国の伝統と現代』日中出版(現代中国双書) 1977
• 『論語の散歩道』日中出版 1979
• 『孫子の兵法 科学は謀略に勝てるか』日中出版 1981
• 『孟子：聖人君子の笑いが目に浮ぶ』日中出版 1983

共編

• 『左伝人名地名索引』佐藤匡玄共編、弘文堂書房 1935
• 『中国社会主義の問題点』高橋勇治共編、日中出版 1977

訳書・校註

• 『先秦政治思想史』梁啓超著、創元社(創元支那叢書) 1941
  • 再版 大空社 1998

論文

• Cinii 1983年まで

参考文献

• 戸川芳郎「わたくしの中国学」『中国：社会と文化』第18巻、2003年。
• 加地伸行「謝辞」『中国学の十字路 加地伸行博士古稀記念論集』同刊行会編、研文出版、2006年。