上記の古典論を量子化することで量子論に移行できる。古典論でのハミルトニアンを正準量子化すると、量子的なハミルトニアンが与えられる。

またベクトルポテンシャルも量子化(第二量子化)されたものを用いれば良い。

ここでV は電磁場が閉じ込められている箱の体積、
である。またクーロンゲージより
、つまりこの電磁波は横波である。これをハミルトニアンに代入すると、

となる。ここで


である。
- 1光子過程
は電子が1個の光子を生成・消滅させ電子の運動に変化を誘起する線形の相互作用である。これは光吸収や発光などの電子遷移に関係する。
- 2光子過程
は2個の光子が関与する非線形の相互作用である。これはレイリー散乱、ラマン散乱などの光散乱や、2光子吸収などに関係する。
- 3光子過程
- 第二次高調波発生(SHG)やハイパーラマン散乱などがある。
- 4光子過程
- コヒーレントアンチストークス散乱(CARS)などがある。