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高峻峰級揚陸艦
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高峻峰級揚陸艦(コージュンボンきゅうようりくかん、朝鮮語: 고준봉급 상륙함、英: Kojoonbong-class landing ships)は、大韓民国海軍の戦車揚陸艦の艦級[1][2]。計画名はLST-I。
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来歴
創設直後に朝鮮戦争の勃発を迎えたこともあって、当時の韓国海軍は揚陸艦を全く保有していなかった。その後、戦争の教訓もあって両用戦戦力の拡充が図られることになり[3]、1950年代に合計22隻のLST-1級戦車揚陸艦の引き渡しを受けたが、1959年までに状態がよいもの8隻を残して除籍した[4]。
これら8隻(雲峰級)と、同時期に引き渡されたLSM-1級中型揚陸艦12隻が草創期の韓国海軍の両用戦戦力の基幹となり、ベトナム戦争への参戦にあたっては部隊の輸送を行った[3]。その後、これらのアメリカ製LST・LSMの老朽化に伴い、代艦として建造されたのが本級であり[3]、1994年より就役を開始した[4]。
設計
韓国タコマ造船所(現在の韓進重工業)がアリゲーター型として輸出していた設計に基づいており、HDL-4000型とも称される[1][2]。
艦首を海岸に擱座(ビーチング)して兵員・車両を揚陸することを前提としている。箱型の船体の艦首部に観音開きの門扉(バウ・ドア)とその中に道板(バウ・ランプ)を設けるという点では、前任の雲峰級(旧米LST-1級)と同様である。その後方に連続した車両甲板(タンク・デッキ)は全通甲板となっており、艦尾にも道板(スターン・ランプ)が設けられている。バウ・ランプは幅4.5メートルで、伸ばすと長さ14.5メートルとなる。またスターン・ランプは幅4.9メートルで、伸ばすと長さ10.9メートルとなる[2]。
揚陸部隊200名が乗艦できる。物資搭載量は1,800トンだが、擱座揚陸を行う際には吃水制限が課されるため、搭載量も690トンに抑えられる[1]。車両甲板には主力戦車17両を搭載できる。前端に直径6.1メートルの転車台が設けられており、また上甲板とは長さ9メートル×幅4メートルのエレベータによって連絡されている[2]。
艦橋構造物の両脇には、それぞれ2隻重ねでLCVP上陸用舟艇が搭載されている。また船体後部にはヘリコプター甲板が設定されているが、格納庫は備えていない[1]。
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同型艦
また韓国タコマ造船所のアリゲーター型揚陸艦は海外にも輸出されており、ベネズエラ海軍ではカパナ級として4隻が、インドネシア海軍ではテルク・セマンカ級として6隻が就役している。
脚注
参考文献
関連項目
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