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高崎 (運送艦)

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高崎 (運送艦)
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高崎(たかさき)[11][注釈 1]は、日本海軍特務艦(運送艦)。類別は運送艦であるが1915年より水上機を搭載し水上機母艦として艦隊演習に参加した。また艤装も水上機母艦「若宮」と同様の改装を受けている。

概要 高崎, 基本情報 ...

艦名は初代。浅井将秀『日本海軍艦船名考』によると対馬舟志湾内の高崎鼻による[16][注釈 2]

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艦歴

元は1902年(明治35年)4月に、イギリスグラスゴー、ロバート・ダンカン社で進水したイギリス船籍の貨物船「ローズリー Roseley[8]

日露戦争開戦時の1905年(明治38年)1月12日に拿捕される[8]。4月10日、佐世保捕獲審検所の検定で「没収」と判決され[17]、8月8日の高等捕獲審検所での検定でもウヰリアム・ロバート・リー船長[18]らの抗議を棄却し[19]、積荷の石炭6,462トン[20]とともに正式に「没収」とされた。

日本海軍は同年2月14日に部内限りで「高崎丸」と仮命名[21]し、高等捕獲審検所での検定後の9月1日に「高崎丸」と正式命名、本籍を佐世保鎮守府と定め[22]、日本海軍の運送船とした。

1907年(明治40年)3月21日日本郵船に引渡して[8]運行を委任、本船など7隻は海軍指定の航路に就き、貨物の一部を海軍専用として使用した[23]

1911年(明治44年)5月16日、日本海軍に返還され[24]、横須賀を発着し呉、佐世保、竹敷、鎮海、旅順を結ぶ旅順線[25]と、横須賀を発着し呉、佐世保、基隆、馬公を結ぶ台湾線とを交互に運行を予定し[26]、同年9月18日横須賀発、旅順線から運行を開始した[27]

この間1912年(明治45年)2月には川崎造船所で建造中の「平戸」の兵器、乗員輸送の為に呉から神戸に寄港するなど、随時航路は変更された[28]

1915年(大正4年)8月23日に「高崎」と改名[11]、その年4月に飛行機搭載設備を仮設し、大演習では臨時に水上機を搭載して参加した[9]1920年(大正9年)4月1日、特務艦に編入し運送艦に類別された[3]が、その後も1924年(大正13年)頃まで水上機用母艦として使用した。1925年(大正14年)1月に航空機搭載設備を撤去[9]、以降は本来の輸送任務に復帰した。

1930年(昭和5年)に機関が破損したため1932年(昭和7年)4月1日に除籍[1]1933年(昭和8年)2月27日陸軍省へ移管した[9]。その後は1944年(昭和19年)まで陸軍で使用され、12月に特攻艇の標的として爆破処分された[1][9]

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艦長

※脚注無き限り『日本海軍史』第9巻・第10巻の「将官履歴」及び『官報』に基づく。階級は就任時のもの。

指揮官

  • 奥田貞吉 中佐:1911年5月9日 - 1911年12月1日
  • 松永光敬 中佐:1911年12月1日 - 1912年12月1日
  • 伊東祐保 中佐:1912年12月1日 - 1913年12月1日
  • 渡辺仁太郎 中佐/大佐:1913年12月1日 - 1915年2月1日[29]
  • 福地嘉太郎 中佐:1915年2月1日[29] - 1915年12月13日
  • 原田正作 中佐:1915年12月13日 - 1916年8月24日
  • 足立六蔵 中佐:1916年8月24日 - 1916年12月1日
  • 上田吉次 中佐:1916年12月1日 - 1917年12月1日
  • 秋元秀太郎 中佐:1917年12月1日[30] - 1918年6月26日[31]
  • 高橋節雄 中佐:1918年6月26日 - 1918年12月1日
  • 内倉利吉 中佐:1918年12月1日[32] - 1919年12月1日[33]
  • 秋吉照一 中佐:1919年12月1日[33] - 1920年4月1日

特務艦長

  • 秋吉照一 中佐:1920年4月1日 - 1920年7月1日[34]
  • 樺山信之 中佐:1920年7月1日[34] - 1920年11月12日[35]
  • 永野永三 中佐:1920年11月12日[35] - 1921年11月20日[36]
  • 岩沢安五郎 中佐:1921年11月20日[36] - 1922年8月1日[37]
  • 鳥山貞美 中佐:1922年8月1日[37] - 1922年11月10日[38]
  • 海津良太郎 中佐:1922年11月10日[38] - 1923年12月1日[39]
  • 白木豊 中佐:1923年12月1日[39] - 1924年3月8日[40]
  • 吉武純蔵 中佐:1924年3月8日 - 1924年11月20日[41]
  • 鈴木勇 中佐:1924年11月20日[41] - 1925年12月1日[42]
  • 高原昌平 中佐:1925年12月1日[42] - 1926年1月9日[43]
  • 高橋為次郎 中佐:1926年1月9日[43] - 1926年8月1日[44]
  • 入江淵平 中佐:1926年8月1日[44] - 1927年3月1日[45]
  • 宇野積蔵 中佐:1927年3月1日 - 1927年12月1日
  • 波多野二郎 中佐:1927年12月1日[46] - 1928年12月10日[47]
  • 佐藤康逸 中佐:1928年12月10日 - 1929年11月30日
  • 庄司弥一 中佐:1929年11月30日[48] - 1930年5月1日[49]
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脚注

参考文献

関連項目

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