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(84922) 2003 VS2
小惑星 ウィキペディアから
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(84922) 2003 VS2とは、太陽系外縁天体に属する小惑星の1つである[1]。
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軌道の性質
2003 VS2は、海王星と2:3の軌道共鳴をしている冥王星族の小惑星である[2][3]。冥王星よりも若干遠い59億3600万km(39.682AU)の軌道長半径をもつ[1]。離心率や軌道傾斜角は冥王星よりも小さく、それぞれ0.082と14.78度である[1]。公転周期はほぼ250年である[1]。2004年11月13日[1]に近日点を通過したばかりで、次回は2254年頃になる。
物理的性質
2003 VS2の直径は良くわかっていない。ハーシェル宇宙望遠鏡による2012年の最新の観測では488.6kmから558.1kmであり、恐らく523.0kmである[4]。この程度の直径の場合、自身の質量によって静水圧平衡形状(球形)になっている可能性があるため、準惑星の候補となっている。この大きさは、小惑星帯の小惑星ベスタより若干小さく、土星の衛星エンケラドゥスよりは大きい。ベスタは岩石天体、エンケラドゥスは氷天体であるが、どちらもほぼ球形をしている。
2003 VS2の表面はスペクトル分析から水の氷[4]で出来ているが、表面の色は赤色[4][8]をしている。これは太陽系外縁天体ではよく見られる性質である。アルベドは15%程度である[4]。仮に直径が523.0kmの場合、平均密度が2g/cm3と仮定すると、推定質量は6.0×1020kgとなる。光度の変化から、自転周期は7時間25分であると推定されている[1]。また、表面温度は約-230℃と推定される[9]。
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観測
2003 VS2は地球近傍小惑星追跡によって2003年11月14日に発見された[1]。しかし実際には1991年9月17日に最初の観測がされていた[2]。直径の測定は2007年にスピッツァー宇宙望遠鏡が初めて行い、このときには525kmから925kmと測定した[7]。しかし、現在では上記の通り、若干小さい523.0kmが最も正しいと考えられている[4]。
脚注
関連項目
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