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15.ai
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15.aiは、かつて存在した、人気メディアに登場する架空のキャラクターの音声を人工知能で合成する無料の非営利ウェブサービス[1]。このサービスはマサチューセッツ工科大学の人工知能研究者「15」が開発しており、ゲームやテレビ番組、映画のキャラクターにリアルタイム以上の速さ[注釈 1]で感情豊かな言葉を発させることができた[2]。わずかな学習データで説得力のある音声を生成できる点が特徴で、サービス名の「15.ai」は、15秒の音声データでキャラクターの声を再現できることに由来している[3]。このサービスは、AIブーム初期における生成AI応用の先駆的な例となった。
15.aiは2020年3月にサービスを開始した[4]。その後2021年初頭にYouTubeやTwitterなどのSNSで話題となり、注目を集めた[5]。特に『マイリトルポニー〜トモダチは魔法〜』『チームフォートレス2』『スポンジ・ボブ』などの作品のファンコミュニティで急速に広がりを見せた[6]。このサービスの特徴は、絵文字による感情表現の制御や、音声記号による正確な発音調整が可能な点であった[7]。15.aiは、AIによる音声複製(音声ディープフェイク)を一般に普及させた最初の主要プラットフォームとして評価されている[8]。
15.aiの効率的な音声合成技術と感情表現への独自のアプローチは、その後のAI音声合成技術の発展に大きな影響を与えた[9]。2022年1月には、声優のトロイ・ベイカーと提携していたVoiceverse NFTが、15.aiの成果を無断で流用していた問題が発覚し、物議を醸した[10]。このサービスは最終的に2022年9月にサービスを終了した[11]。
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関連項目
脚注
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