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2012年アメリカ合衆国大統領選挙
第57回目のアメリカ合衆国大統領選挙 ウィキペディアから
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2012年アメリカ合衆国大統領選挙(2012ねんアメリカがっしゅうこく だいとうりょうせんきょ、英語: United States presidential election, 2012)は、2012年11月6日にアメリカ合衆国で実施された、大統領及び副大統領を選出する選挙(第57回)である。2012年11月6日に一般投票が行なわれ、民主党現職のバラク・オバマ大統領とジョー・バイデン副大統領の再選が大差で確定した。
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主なスケジュール

一般投票でオバマへの投票者が多かった郡
一般投票でロムニーへの投票者が多かった郡

オバマの獲得した州 ロムニーの獲得した州。

2012年
2013年
- 1月4日:大統領選挙人による投票を開票。大統領および副大統領当選者が正式決定。
- 1月20日:大統領就任式
選挙人擁立団体
選挙人集会での投票をもって大統領に当選するには、大統領選挙人538名のうちの過半数、すなわち270名を獲得する必要があるため、その前提として少なくとも270名の選挙人候補を立候補させる必要があるが、立候補には一定数の署名を要する州もあるため小政党には容易ではない。民主党と共和党の二大政党のみが全ての州で選挙人候補(538名)を立候補させているが、それ以外の政治勢力で270名以上の選挙人候補擁立を達成している政党・団体にはリバタリアン党、アメリカ緑の党、憲法党、アメリカンズ・エレクト、公正党(Justice Party)がある。このうちアメリカンズ・エレクトは指名候補者を選出しない方針を示している。また2012年10月16日現在の憲法党と公正党は、記号式投票の投票用紙の選択肢に載せられる選挙人候補数が270名に満たないが、選択肢以外への追記投票(Write in)が可能な州を含めると270名以上の選挙人候補を擁する。総計の擁立選挙人候補数が270名に満たない小政党は、選挙人集会による選挙での当選の道は絶たれている。
ただし、選挙人投票でいずれの候補者も過半数に達しなかった場合は、得票上位3位以内(かつ3名以内)の候補者から下院での投票により大統領を選出する。大統領選挙の投票日及び憲法修正第12条を参照して欲しい。
- 濃色:記号投票が可能な州 / 淡色:追記投票が可能な州
- リバタリアン党
- アメリカ緑の党
- 憲法党
- 公正党
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候補者
要約
視点
二大政党
民主党
指名候補
予備選挙における主要候補
共和党
指名候補
予備選挙における主要候補
- ロン・ポール 連邦下院議員 (テキサス州)。1988年大統領選リバタリアン党指名候補。前回2008年共和党予備選にも出馬。5月14日にキャンペーン活動は停止するが、前回同様に指名を求める意志は保持したまま8月の党大会に臨むことを表明。
- ハーマン・ケイン 元ゴッドファザーズピザCEO (ジョージア州) 。連邦の所得税・消費税・法人税を全て9%にする9-9-9プランを掲げ、2011年には支持率トップにつけたこともあったが、セクハラ疑惑で失速。2011年12月3日キャンペーンから撤退。
- ミシェル・バックマン 連邦下院議員 (ミネソタ州) 。ティーパーティー運動の支持を得ていた候補の一人。2012年1月4日キャンペーンから撤退。
- リック・サントラム 元連邦上院議員 (ペンシルベニア州) 。保守系候補としてロムニーの二番手につけるが、2012年4月10日キャンペーンから撤退。
- ニュート・ギングリッチ 元連邦下院議長 (ジョージア州) 。サントラムの撤退後に唯一の有力保守系候補として残るが、2012年5月2日キャンペーンから撤退。
- リック・ペリー テキサス州知事 ※2012年1月19日キャンペーンから撤退
- ジョン・ハンツマン 前駐中華人民共和国大使、前ユタ州知事。ロムニーとの中道寄り候補一本化のため、2012年1月15日キャンペーンから撤退。
- ティム・ポーレンティー 前ミネソタ州知事 ※2011年8月14日キャンペーンから撤退
- ゲーリー・E・ジョンソン 元ニューメキシコ州知事 ※2011年12月28日共和党予備選から撤退し、リバタリアン党へ転出。
- ジャック・フェリュール ウェストバージニア州出身。1988年より毎年共和党予備選に出馬。2011年6月14日共和党指名のキャンペーンから撤退し、禁酒党へ転出。同月23日の党大会で指名獲得。
- ロイ・ムーア 元アラバマ州州最高裁判所長官。共和党から保守政党の憲法党へ転出するも2011年11月に撤退。
- バディ・ローマー 元ルイジアナ州知事。2012年2月22日に撤退し、アメリカンズ・エレクトおよび改革党の指名を求める。
- アンディ・マーティン オバマ大統領の国籍陰謀論を唱える万年候補 (イリノイ州)。ニューハンプシャー州予備選でのみ立候補を届け、19票を獲得。2012年4月25日、自身の指名は求めないが、8月までキャンペーンを続けた後ロムニー候補を支持することを表明。
- スチュワート・グリーンリーフ 連邦上院議員 (ペンシルベニア州)。同州予備選に届出をし24票を獲得するが、本格活動や他州での届出の予定はない。
- フレッド・カルガー 政治コンサルタント及び同性愛権利擁護活動家 (カリフォルニア州)
- ジミー・マクミラン 家賃がクソ高すぎる党 (ニューヨーク州) ※2010年12月23日に民主党から共和党に有権者登録を変更している
- ジョナサン・シャーキー プロレスラー (フロリダ州) ※2011年8月17日キャンペーンから撤退
- タデウス・マッコーター ミシガン州下院議員 ※2011年9月21日キャンペーンから撤退
その他の政党
リバタリアン党
指名候補
2012年5月2日から6日までの党大会で指名候補者を選出した。
候補指名選挙得票者:
その他の候補指名争い参加者:
- ビル・スタイル ドキュメンタリー映画のプロデューサー(バージニア州)
- ロジャー・V・ゲーリー (テキサス州)
- スコット・ケラー (フロリダ州)
- ジミー・オーグル (カリフォルニア州)
- リロイ・サンダーズ (ジョージア州)
撤退:
アメリカ緑の党
指名候補
2012年7月12日から15日までの党大会で指名候補者を選出した。
候補指名選挙得票者:
憲法党
公正党
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選挙戦
資金
アメリカ合衆国最高裁判所の判決により、候補者の直接関与しない第三者(スーパーPAC)による選挙運動への規制が違憲とされたため、スーパーPACが20億ドルに上る資金をCMに投下した。スーパーPACによる宣伝にはネガティブキャンペーンが多いことが指摘される[4]。規制下の資金を含めて、投下された金額は60億ドルを超えると見積もられている[5]。
「史上最大の中傷合戦」と呼ばれた[6]。
![]() | この節の加筆が望まれています。 |
討論会
大統領候補による討論会が3回、副大統領候補による討論会が1回、それぞれ開催される。全米メディアにより生中継され、有権者からの関心も高く、選挙戦の情勢に大きな影響を与える。
第1回討論会
2012年10月3日、コロラド州デンバーで行われた第1回目の討論会は、ロムニーが優勢との結果になった[7]。オバマには覇気がなく、顔もうつむきがちで、視聴者に対して指導者として不安な印象を与えた。一方のロムニーは、得意の経済分野で元経営者としての実績から堂々とした振る舞いを見せ、討論でオバマを圧倒した。
オバマは後日、「行儀が良すぎた」「ひどい夜だった」と振り返り、自身の敗北を認めた。この討論会を境に、支持率でもロムニーが急上昇し、数ヶ月ぶりにオバマを逆転するケースが目立つようになる。
副大統領候補討論会
2012年10月11日、副大統領候補の2人による討論会が開かれた。69歳の大ベテランの現職・バイデン副大統領に対して、42歳の若手ホープであるライアン候補が挑むという構図となった。特に民主党側としては、第1回討論会でオバマが惨敗を喫しただけに、形勢逆転を図る重要な場となった。
討論は外交や社会保障が主なテーマとなった。バイデンは時折ライアンの発言を遮るなど攻撃的な姿勢で臨み、オバマの失点を取り戻そうとした。ライアンも一歩も引かず、丁々発止のやり取りが続いた。放送後の世論調査では、ほぼ互角との結果が出た[8]。
第2回討論会
2012年10月16日に開催された2回目となる討論会はタウンホール・ミーティング方式で行われた。場所はニューヨーク州ヘムステッドのホフストラ大学。第1回討論会では攻撃的な姿勢を封印して惨敗を喫したオバマが、今回は一転して攻勢に出た。直後の世論調査では、ややオバマ優勢との結果となった[9]。
第3回討論会
最後の討論会は2012年10月22日にフロリダ州で開催された。外交政策が中心テーマとなり、あまり国民から関心の高くない分野であり、選挙戦に与える影響もそれほど大きくはない。
ロムニーはオバマ政権の外交方針を「弱腰」と批判すれば、オバマは国際協調の重要性を訴えた。ただ、討論ではお互いに目立った違いは打ち出せず、世論調査でもややオバマ優位という結果となった[10]。
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結果
要約
視点
アメリカ東部標準時間の11月7日午前0時前の段階で、オバマ候補は選挙人団の過半数となる270以上を確保し、再選が確実となった。
オバマ=バイデン組は、1期目の大統領選一般投票で52.9%、2期目の大統領選一般投票で51.1%の票を獲得したが、結果的に1期目と2期目の大統領選一般投票でともに50%を超える票を得て当選したのは1980年大統領選と1984年大統領選でともに勝利したレーガン=ブッシュ組以来のこと、また民主党指名候補に限って見れば1932年大統領選と1936年大統領選でともに勝利したルーズベルト=ガーナー組以来の久々こととなった。
逆に共和党は、この時点までの直近6回の大統領選挙のうち一般投票で勝利したのは2004年大統領選のただ1度のみとなっており、大局的に見た共和党の凋落傾向が続いていることが分かる。
州ごとの結果
出典:official Federal Election Commission report.
オバマ/バイデンが勝利した州 |
ロムニー/ライアンが勝利した州 |
選挙人選出法
- WTA – 勝者総取り方式
- CD – 下院選挙区★
†メイン州とネブラスカ州では選挙人を候補者間で分けることができる。両州とも選挙人2人が全州での勝者に割り当てられる。またそれぞれの下院選挙区の勝者に選挙人1人がそれぞれ割り当てられる。[16][17]
接戦だった州
青字は民主党、赤字は共和党が勝利したことを示す。数字は得票率の差。
得票率差1%未満 (選挙人数29):
- フロリダ州, 0.88%
得票率差5%未満 (選挙人数46):
- ノースカロライナ州, 2.04%
- オハイオ州, 2.98%
- バージニア州, 3.87%
得票率差5%以上10%未満 (選挙人数119):
- コロラド州, 5.37%
- ペンシルベニア州, 5.39%
- ニューハンプシャー州, 5.58%
- アイオワ州, 5.81%
- ネバダ州, 6.68%
- ウィスコンシン州, 6.94%
- ネブラスカ州第2区, 7.16%
- ミネソタ州, 7.69%
- ジョージア州, 7.82%
- メイン州第2区, 8.56%
- アリゾナ州, 9.06%
- ミズーリ州, 9.38%
- ミシガン州, 9.50%
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脚注
関連項目
外部リンク
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