トップQs
タイムライン
チャット
視点

3増し符号

ウィキペディアから

Remove ads

3増し符号(さんましふごう、excess-three code、excess-3、XS-3、3増しコード)は、二進化十進表現 (BCD) の一種で、十進の各桁を、以下のようにその値に3足した4ビット2進で表現する方法[1]をいう。

さらに見る 10進, 2進 ...

例えば、

123410 = 0100010101100111excess-3

である。ここで 10十進数を、excess-3 は3増し符号を示す。

加算する場合、2進数としての計算結果に応じて±3する[1]。例えば、
510+910=1410は、以下のようになる。

1000excess-3+1100excess-3=0100binary sumと桁上がり(CARRY)あり
0100binary sum+0011correction=0111excess-3

また、桁上がり(CARRY)のない例として、510+110=610は、以下のようになる。
1000excess-3+0100excess-3=1100binary sum
1100binary sum-0011correction=1001excess-3

通常のBCDに対する3増し符号の利点は次のとおりである。

  • ビットを反転させるだけで十進数の減基数の補数9の補数)が得られるため、減算に便利である。
  • 最上位ビット (MSB) が410以下で0、510以上で1となるので、四捨五入に便利である。
  • すべてのビットが同時に0になることがないので、断線などによる信号途絶との区別に利用できる。

3増し符号は、ENIACUNIVAC Iなど最初期の計算機で内部表現に採用されたが、最近はあまり使われていない。

Remove ads

脚注

参考文献

関連項目

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads