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MGM-140 ATACMS

ミサイル ウィキペディアから

MGM-140 ATACMS
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MGM-140 ATACMS (Army Tactical Missile System、日本語で「エイタクムス」、英語で /əˈtækəmz/(近似日本語音で/アターカムズ/)と呼ばれる) は、アメリカ陸軍地対地ミサイルの1つである。米ロッキード・マーティン社により製造されている地対地ミサイル (Surface-to-surface missile、SSM)。アメリカ陸軍を中心に使用されている。M270、M270 IPDS、M270A1といったMLRSHIMARSから発射される。地対地ミサイルではあるがシーカーを変更して対艦能力を付加することも検討されている[7]

概要 種類, 原開発国 ...
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ATACMSの弾体とコンテナ

ATACMS1発入りのコンテナは、他のMLRSロケット弾の6発入りコンテナ同様に蓋6枚や筒状の外装を有し、梱包物がATACMSか否か外観を判別不能に偽装し、部隊の射程を秘匿している。

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バリエーション

Block I
950個のM74子爆弾
Block IA
275個のM74子爆弾。軽量化により射程が延長されている[8]
Block II
13発のBAT 無動力滑空型誘導式子爆弾。BATは目標上空で弾体から切り離されると、主翼を展開して飛行安定性を高め、滑空しながら音響センサーと赤外線センサーで目標を捜索。タンデム式の成形炸薬弾で装甲車両の天井部分を攻撃して破壊する。
Block IIA
6発のBAT 無動力滑空型誘導式子爆弾。軽量化により射程が延長されている。

運用史

ATACMSの最初の実戦使用は1991年湾岸戦争における砂漠の嵐作戦で、合わせて332発のATACMSミサイルがM270 MLRSから発射された。

イラク戦争中のイラクの自由作戦で450発以上のATACMSミサイルが発射された[9]

2022年6月5日北朝鮮が8発の短距離弾道ミサイル日本海に向けて発射し、翌日にアメリカと韓国は連携してアメリカ1発、韓国7発のATACMSを発射し「精密攻撃の能力と準備」を示した[10]

運用国

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MGM-140の運用国(青色)

現在の運用国

調達予定国

  • オーストラリアの旗 オーストラリア: 2022年、オーストラリアは20基のハイマースとともに、10基のM57 ATACMSを購入した[33]
  •  エストニア: 2022年7月、18基のM57 ATACMSの購入が、アメリカ議会で承認された[34]
  •  リトアニア: 2022年11月、18基のM57 ATACMSの購入が、アメリカ議会で承認された[35]
  • モロッコの旗 モロッコ: 2023年4月、18基のHIMARSとともに40基のM57 ATACMSを購入した[36]
  • 中華民国の旗 台湾: 2020年10月、アメリカ国務省は64基のM57 ATACMSを台湾に売却することを承認した[37]。2024年11月10日、ATACMSの初期バッチが台湾に到着したことが報じられた[38]

採用凍結国

諸元

  • Block I
    • 全長:3.98 m
    • 弾体直径:0.607 m
    • 最大射程:165 km
    • 弾体重量:1674 kg
    • 搭載子弾:M74 対人・対物子弾 950個
    • 誘導方式:慣性誘導
  • Block IA
    • 最大射程:248 km
    • 搭載子弾:M74 対人・対物子弾 275個
    • 誘導方式:GPS誘導
  • Block II
    • 最大射程:140 km
    • 搭載子弾:BAT 無動力滑空型誘導式子爆弾 13発
  • Block IIA
    • 最大射程:300 km
    • 搭載子弾:BAT 無動力滑空型誘導式子爆弾 6発

脚注

関連項目

外部リンク

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