Angular

Webアプリケーションフレームワーク ウィキペディアから

Angular(アンギュラー)は、GoogleのAngularチームと個人や企業のコミュニティによって開発されているTypeScriptベースのオープンソースフロントエンドWebアプリケーションフレームワークである。

概要 作者, 初版 ...
Angular
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作者 Google
初版 2.0 / 2016年9月14日 (8年前) (2016-09-14)[1]
最新版
19.1.4 / 2025年1月29日 (2か月前) (2025-01-29)[2]
最新評価版
19.2.0-next.1 / 2025年1月29日 (2か月前) (2025-01-29)[2]
リポジトリ github.com/angular/angular
プログラミング
言語
TypeScript
サポート状況 アクティブ
種別 Webアプリケーションフレームワーク
ライセンス MIT License
公式サイト angular.dev 
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概要

AngularJSにはパフォーマンス面と機能の分かり易さについて多くの欠点があったため、AngularJSを構築した開発チームが1年かけて1からコードを書き直した[3]。一部の機能や名称は引き継がれているが、基本的に別のフレームワークである。

Angularはコンポーネントベースのアーキテクチャを採用している。すべてのAngularアプリケーションには、ルートコンポーネントと呼ばれる少なくとも1つのコンポーネントがある。各コンポーネントには、ビジネスロジックの処理を担当する関連クラスと、ビューレイヤを表すテンプレートがある。複数のコンポーネントを積み重ねてモジュールを作成することができ、各モジュールはそれ自体で機能単位を形成する。

特徴

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Angularアプリケーションのアーキテクチャ

Angularには、以下のような特徴がある。

  • シングルページアプリケーション(SPA)の開発に向いている。
  • フルスタックフレームワークであり、単独でフロントエンド開発に必要な機能が一通り揃っている。
  • コンポーネント指向アーキテクチャである。

AngularとAngularJSの違い

AngularとAngularJSは、以下の点が異なる。

  • AngularにはScopeやコントローラーという概念が無い。代わりに、コンポーネントベースのアーキテクチャを使用する。
  • 推奨される開発言語がJavaScriptからTypeScriptに変更された。
  • データバインド等の文法が変更できる。
  • フィルター(Filters)はパイプ(Pipes)に変更された[4]。機能はほぼ同じである。

名称について

2012年6月にリリースされたバージョン1は「Angular 1」や「AngularJS」と呼ばれており、その後、2016年9月にリリースされたバージョン2は「Angular v2」または「Angular 2+」と呼ばれていた[5][3]。ただし、後述の通りバージョンリリースサイクルが早いため、バージョン2以降は単に「Angular」と呼ばれるようになった。

バージョンおよびリリースサイクル

要約
視点

Angularは半年ごとにメジャーリリースを行う[6]

さらに見る バージョン, 発表日 ...
バージョン発表日新機能
現行バージョン:Angular 19 2024年11月19日 Angularのディレクティブ、コンポーネント、パイプはデフォルトでスタンドアロンになりました。[7]
サポート中:Angular 18 2024年5月22日 実験的なゾーンレス変更検出のサポートとサーバーサイドレンダリングの改善。[8]
サポート中: Angular 17 2023年11月8日[9]スタンドアロンは、Angular モジュール (NgModule)、制御フローの新しい構文、およびドキュメント Web サイトを必要とせずに、CLI (アプリケーション ビルダー) の新しいデフォルトになりました。[9]
サポート終了:Angular 162023年5月3日Angular Universal サーバーサイドレンダリングの部分的なハイドレーション、実験的な Jest サポート、開発サーバー用の esbuildベースのビルド システム。
サポート終了:Angular 152022年11月18日スタンドアロン API、ディレクティブ構成 API。[10]
サポート終了:Angular 142022年6月2日Angular CDK (コンポーネント開発キット) の型付きフォーム、スタンドアロン コンポーネント、および新しいプリミティブ。[11] Angularルネッサンスはv14のリリースから始まりました。
サポート終了:Angular 132021年11月4日[12]非推奨の View Engine レンダラーを削除しました。
サポート終了:Angular 122021年5月12日[13]Internet Explorer 11 のサポートは廃止されました。
サポート終了:Angular 112020年11月11日[14]実験的なWebpack 5のサポート
サポート終了:Angular 102020年6月24日[15]新しい日付範囲ピッカー (Material UI ライブラリ)。
サポート終了:Angular 92020年2月6日ビルド時間の改善、AOT をデフォルトで有効化
サポート終了:Angular 82019年5月28日すべてのアプリケーション コードの差分読み込み、遅延ルートの動的インポート、Web ワーカー、TypeScript 3.4 のサポート、およびオプトイン プレビューとしての Angular Ivy。[16]
サポート終了:Angular 72018年10月18日アプリケーション パフォーマンス、Angular Material & CDK、仮想スクロール、選択のアクセシビリティの向上に関する更新。カスタム要素の Web 標準を使用したコンテンツ プロジェクションのサポート、および Typescript 3.1、RxJS 6.3、Node.js 10 に関する依存関係の更新。[17]
サポート終了:Angular 62018年5月4日[18]実験的なカスタム要素のサポート、ng update コマンドの追加。
サポート終了:Angular 52017年11月1日[19]プログレッシブウェブアプリ、ビルドオプティマイザー、マテリアルデザインに関連する改善のサポート。[20]
サポート終了:Angular 4.32017年7月18日HTTP リクエスト、条件付きアニメーションの無効化、ガードとリゾルバーの新しいルーター、ライフサイクルイベントを作成するためのHttpClient。マイナーリリースであるため、破壊的変更は含まれておらず、Angular 4.x.x の代替としてそのまま使用できます。
サポート終了:Angular 42017年3月23日[21]ngIf と ngFor を追加しました。Angular 2 と互換性があります。
サポート終了:Angular 22016年9月14日初回リリース
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今後のリリース

各バージョンは、以前のリリースと下位互換性があると期待されている。 Googleは、年2回のアップグレードを行うことを約束した。

サポート方針とスケジュール

すべてのメジャーリリースは18か月間サポートされている。 これは6か月間の積極的なサポートで構成され、その間に定期的にスケジュールされたアップデートとパッチがリリースされる。 その後12ヶ月の長期サポート(LTS)が続き、その間は重要な修正とセキュリティパッチのみがリリースされる[22]

脚注

関連項目

外部リンク

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