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Backlog

プロジェクト管理ツール ウィキペディアから

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Backlog(バックログ) は、株式会社ヌーラボが提供するクラウド型のプロジェクト管理・タスク管理ツールである。ソフトウェア開発やWeb制作をはじめとしたさまざまな業種・職種に対応しており、タスクの進捗管理・可視化・情報共有を一元的に行うことができる。2025年11月時点で15,000件以上の有料契約と143万人以上のユーザーを有し、日本国内を中心に、スタートアップから大企業まで幅広く導入されている。課題にスターや絵文字を付けて反応できるなど、チーム内のコミュニケーションを重視した設計が特徴である。

概要 開発元, 初版 ...
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ユーザー数と導入実績

  • 2017年 導入企業5,000社を突破[1]
  • 2020年 有料契約10,000件・ユーザー数170万人を突破[2][3]
  • 2024年9月 有料契約14,000件を突破
  • 2025年11月14日 有料契約15,000件突破を発表[4]

サービス継続率は99.0%。この継続率は、同年9月末時点の有料契約総数に対して、解約数を差し引いた割合である。ヌーラボによる発表によれば、Backlogは長期利用率の高さとチーム定着性を特徴としている。

提供形態と料金体系

Backlogには、クラウド版とオンプレミス版(エンタープライズ)の2種類の形態で提供されている。

クラウド版

クラウド版のBacklogは、利用規模や機能に応じて複数のプランを提供している。2025年10月時点では、以下の4つの有料プランと1つの無料プランが存在する。[5]

さらに見る プラン名, 月額(税込) ...

いずれのプランも30日間の無料試用期間が設けられており、年払いの場合は月払い料金より5%割引となる。料金はすべてスペース単位で設定されており、スタンダードプラン以上ではユーザー数無制限の「スペース課金」方式を採用している。

オンプレミス版

オンプレミス版(Backlog Enterprise)は、自社サーバーにインストールして利用できる形態である。バージョン管理システムSubversionおよびWebDAVによるファイル共有機能に対応しており、企業のセキュリティポリシーに合わせた運用が可能である。

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歴史

さらに見る 年月, 出来事 ...

外部サービス連携

Backlogは、他の業務支援ツールや開発ツールと連携して利用することができる。代表的な外部サービスとの連携は以下の通りである(2025年時点)。[11]

  • コミュニケーションツール:Slack、Microsoft Teams、Google Chat
  • ファイル共有:Google Drive、OneDrive、Dropbox、Box
  • CI / 開発:Jenkins、LambdaTest、TestLodge
  • デザイン:Cacoo
  • データ移行:Redmine Importer、Jira Importer
  • 認証:SAML(Okta、Google Workspace 等)
  • カレンダー:iCal Sync(Google / Apple / Outlook)
  • その他:Webhook、Email Importer、Google Sheets Importer、Microsoft Copilot

受賞・評価

Backlogは、複数の国際的なソフトウェアレビューサイトで高い評価を得ている。

国外受賞

G2(米国最大級のソフトウェアレビューサイト)

  • 2024年2月(G2’s 2024 Best Software Awards)
    • Best Project Management Software 2024 に選出[12]
  • 2025年2月(G2’s 2025 Best Software Awards)
    • Best Project Management Software Products2025 に選出[13]

Software Advice

  • 2022年(Frontrunners 2022)
    • Best Kanban Software、Top Project Management Tool、Software Advice に選出[14]

Capterra

  • 2023年8月
    • Best Ease of Use 2023 の「カンバンツール」「課題追跡ソフトウェア」2部門を受賞[15]

Digital.com

  • 2022年
    • Top Project Management Tool に選出(複数のGartner Digital Marketsグループと併記)[16]

国内表彰

ITreview「Best Software in Japan」

(ビジネスユーザーによる評価を基にした、日本のソフトウェアTop100)

スマートキャンプ株式会社「BOXIL SaaS AWARD」

(優れたSaaSを審査・選考・表彰するアワード)

  • 2025年 導入事例セクション 大企業部門を受賞[22]
  • 2024年 BOXIL SaaSセクション プロジェクト管理・工数管理部門を受賞[23]
  • 2023年 BOXIL SaaSセクション プロジェクト管理・工数管理部門を受賞[24]
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歴史技術とセキュリティ

Backlog は、企業向けクラウドサービスとして一般的なセキュリティ要件に対応しており、シングルサインオン(SSO)、二段階認証、IP アドレス制限、Webhook や REST API 連携などの機能を備える。サービス基盤には Amazon Web Services(AWS) を利用し、通信はすべて TLS により暗号化されている。システムは 24 時間 365 日監視され、障害時には公式サイトや X(旧Twitter)で対応状況が公開される。

データ保護については、データベースのレプリケーションと定期バックアップが行われており、Git・Subversion・共有ファイルを含む主要データは複数世代が保存され、AWS の高可用性ストレージに保管されている。

さらに、ヌーラボが提供するセキュリティオプションNulab Pass により、以下のガバナンス機能を追加できる。

  • SAML 2.0 によるシングルサインオン(SSO)
    • Okta や Google Workspace などの主要 ID プロバイダーと連携可能。
  • ユーザープロビジョニング(SCIM 2.0 など)
    • ユーザー追加・変更・削除が自動反映され、大規模組織の管理負荷を軽減する。
  • 監査ログ(最大 13 ヶ月保存)
    • ユーザーの操作履歴を CSV 形式でダウンロード可能で、インシデント調査に利用される。

Backlog とヌーラボ製品群は、以下の国際規格の認証を取得している。

  • ISO/IEC 27001(情報セキュリティマネジメントシステム)
  • ISO/IEC 27017(クラウドサービス向け ISMS)
  • ISO/IEC 27018(パブリッククラウドにおける個人情報保護)

これらの認証は、クラウドサービス提供事業者としての情報セキュリティ管理・運用体制が国際基準に準拠していることを示している。[25]

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関連項目

脚注

外部リンク

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