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CD14

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CD14 はヒトやマウスなどにみられる遺伝子、もしくはそれがコードするタンパク質である[1][2]

CD14タンパク質は自然免疫系の構成要素の一つである。CD14は2種類の形態を取り得る。1つはグリコシルホスファチジルイノシトールアンカーによって細胞膜上に固定された膜貫通型タンパク質で (mCD14) 、もう1つは可溶性タンパク質である (sCD14) 。sCD14はmCD14の細胞膜からの脱落 (48 kDa) 、あるいは細胞内輸送によって直接分泌されることによって生じる (56 kDa) [3]

X線結晶構造解析により、CD14の構造が明らかになった。これによると、CD14は単量体の折れ曲がったコイル状の構造を持ち、アミノ末端には疎水性のポケットを持つ[4]

CD14は最初に発見されたパターン認識受容体でもある。

機能

CD14は共受容体として(TLR4あるいはMD-2と共に)働き、細菌に由来するリポ多糖 (LPS) を認識する[5][6]。CD14とLPSの結合はリポ多糖結合タンパク質 (LBP) に依存し、LBPの存在下でのみCD14とTLR4はLPSと結合しうる。LPSはCD14の主要なリガンドであるが、CD14は他にも細菌由来の病原体関連分子パターンを認識することができる[7]

また、CD14はTLR4のみならずTLR2TLR3のリガンド結合にも関わる[8]

Thumb
TLRのシグナル経路。灰色の点線は未知の経路を示す。

組織分布

CD14は単球マクロファージ顆粒球などの骨髄系細胞に発現している[8]

脚注

外部リンク

参考文献

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