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CIS ウルティマックス100軽機関銃
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CIS ウルティマックス100軽機関銃(CIS ウルティマックス100けいきかんじゅう、英: Ultimax 100、アルティマックス100)は、シンガポールのCIS社製5.56mm軽機関銃である。AR-18ライフルの設計に関わったジェームズ・サリバンの指導の下、CIS社(現ST Kinetics社)がシンガポール軍向けに開発した。現在までにMk.1-Mk.3までのバージョンが作られ、3点バースト機能をオミットしたMk.4、および折り畳み銃床装備のMk.5がテスト中である。
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概要
いわゆる「分隊支援火器」として、当時の主力アサルトライフルだったSR-88と弾薬を互換できる軽機関銃として開発された。遊底が後退した位置から射撃を行うオープンボルト構造で、ボルト先端には閉鎖用の小突起(マイクロロッキングラグ)が7個設けられている。コッキングハンドルは銃の右側面に設けられ、射撃時には前後動せず、前進位置にとどまる。
特徴として、迅速に取り外し可能なストック、CQB対応の短銃身バリエーション、射撃時に後退した遊底がレシーバー等と衝突しないよう設計されているため射手に伝わる反動が軽い、そしてなによりマガジン無しで5kg未満という、軽機関銃としては異例の軽さ(ミニミ軽機関銃でさえ7kg近い)が挙げられる(設計思考はRPK系に似ている)。こうした特性によって取り扱いが容易であり、銃床を取り外し、短銃身を装備した「突撃形態」でも安定した射撃が可能となっている。スタンダードな長銃身には、M16用銃剣を装着できるバヨネットラグが設けられている。
製造時期によって5つのバリエーションが存在する(後述)。銃身は580mmの通常型と308mmのCQB型の2本立てだったが、最近になって267mmの「要人警護用」(VIP Protection)が追加された。状況に応じてSR-88用の30発マガジン、M16系用のマガジン(Mk.4)、60・100連発のドラムマガジンが使用可能である(ベルトリンクは使用不可)。
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バリエーション
- Mk.1
- 生産前のテストモデルで、量産はなされなかった。銃身はワンタッチで交換可能。軽機関銃としては珍しく3点バースト機能を持つ。
- Mk.2
- 量産初期型。銃身は固定式。
- Mk.3
- 最も多く使用されているバージョンで、交換可能な銃身が復活している。
- 発射速度を3段階に調整可能。ピストルグリップのほかに、銃身前部に角度の付いたフォアグリップが付いている(反動が軽いため、銃床がなくてもフォアグリップを所持して連射できると言われている)。キャリングハンドルは脱着可能。バイポッドは工具無しで取り外しできる。照準器は100m刻みで1,200mまで調整できる。ピストルグリップ、フォアグリップ、銃床、ドラムマガジンはポリマー製で、軽量化に一役買っている。
- なお、5.56mm弾は時期的にM193実包(初期型)とSS109実包(後期型)が存在するが、本銃はそのどちらにも対応可能(ただ、M193実包の場合、ライフリングの回転率が異なるため射程や命中精度が若干落ちる)。
- Mk.4
- アメリカ海兵隊の次期軽機関銃トライアルに参加した際のバリエーション。結局採用されなかったが、軽量低反動から、ミニミよりもこちらを推す意見もあった。ピカティニー・レール装備型。
- Mk.5
- Mk.4の発展型で、Mk.4を元に折りたたみ銃床、M16系統のSTANAG マガジンが装着可能なアダプターが追加装備された。
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使用国
登場作品
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脚注
外部リンク
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