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CZ 2075 RAMI

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CZ 2075 RAMI
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CZ 2075 RAMIは、チェコの銃器メーカーであるチェスカー・ズブロヨフカ・ウヘルスキブロッド(CZ)社が開発した小型の自動式拳銃[1]。1990年代にCZ社がコルト社と進めていた新型拳銃の共同開発計画が中止されたことから、出来上がっていた設計を流用し小型拳銃として再設計したものである[3]。名称の「RAMI」は、本銃の設計者であるRadek HauerlandとMilan Trkuljaに由来する[2]

概要 概要, 種類 ...
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開発

1990年代初頭、CZ社はアメリカ合衆国のコルト社と協力し、Cz75コルトガバメントの優れた設計を組み合わせた民間市場向けの新型拳銃の共同開発に取り組んでいた[3]。これはCZ 40(またはColt Z 40)として完成したものの、結局コルト社は自社設計の拳銃を開発することを選択し、両社の協力関係は打ち切られた[3][注釈 1]

その結果、CZ社にはCZ 40が残されることになったが、すでに実績あるCz75を販売している同社としては同クラスの競合製品となってしまうため、これを当時の製品リストにはなかった小型拳銃(サブコンパクト・ピストル)として再設計することとした[3]。開発は1997年から開始され、2000年に最初の試作銃が完成、CZ 2075 RAMIとして販売が開始された[3]

設計

Thumb
分解状態のCZ 2075

CZ 2075 RAMIはハンマー露出型のシングル/ダブルアクション式小型拳銃で[3][注釈 2]、開発経緯から外観はCZ 40の特徴を強く残している[1]。使用弾薬は9ミリパラベラム弾もしくは.40S&W弾で、それぞれ10発または8発入りの弾倉が用意されているが、9ミリ弾モデルではCz75用の弾倉も流用できる[1][2][3]。服などに引っ掛かりにくいよう角度を付けられた照準器や、人間工学的に配慮されたグリップデザイン、高い信頼性などが評価されている[2]

CZ 2075シリーズは20年近くにわたり販売されていたが、2021年にCZ P-10のサブコンパクト・モデルと交代する形で廃番となった[3]

派生型

CZ 2075 RAMI P
Thumb
2075 RAMI P
2005年に発表された改良モデルで、グリップフレームが強化プラスチック製に変更されている[3][4]
CZ 2075 RAMI D
2008年に登場したモデルで、マニュアルセフティに代えてデコッキングレバーが装備されている[3]。当初の名称はCZ 2075 BD RAMIだった[3]

このほか、量産に至らなかった試作モデルとして、ダブルアクションオンリー(DAO)モデルや、.45GAP弾モデル、.357SIG弾モデルなどがあった[3]

脚注

関連項目

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