Elasticsearch
ウィキペディアから
Elasticsearch(エラスティックサーチ)はLucene基盤の分散処理マルチテナント対応検索エンジンである。バージョン7.10以前はApache License 2.0下で、8.16以降はAGPLv3下で利用可能なオープンソースソフトウェア(OSS)である。7.11からAGPLv3が追加されるより前の間のバージョンはOSSではないもののソースコードが公開されているソースアベイラブル・ソフトウェアであった[2]。現在はオランダ・アムステルダムに本社を置くElastic社が中心になって開発が進められている[3]。なお「Elastic Search」といったように間に空白を入れる・「search」の頭を大文字にするといった表記は誤り(ただしVer.1.0.0リリース前にはそのような表記も混在していた)[4]。
![]() | |
作者 |
Shay Banon Elastic Co. |
---|---|
初版 | 2010年2月8日 |
最新版 | |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 | Java |
対応OS | クロスプラットフォーム |
前身 | 無し |
対応言語 | 日本語・英語など |
サポート状況 | 開発中(サポート中) |
種別 | 検索アルゴリズム |
ライセンス | Elastic License 2.0、Server Side Public License 1.0、GNU Affero General Public License 3.0 |
公式サイト | Elasticsearch |

全文検索に特化しており、他のソリューションと比較しても圧倒的な全文検索スピードと利便性を誇る[5]。Elasticsearchの内部ではApache Luceneが提供する超高速全文検索をフル活用しており、スケーラブル、スキーマレス、マルチテナントを特長とする。
Javaで組まれたソフトウェアであり、商用を含めた検索エンジン業界では一番人気(2016年9月現在)[6]とされている。著名な導入例としてWikimedia[7]、Facebook[8]、StumbleUpon[9]、Mozilla[10][11]、アマデウスITグループ、Quora[12]、Foursquare[13]、Etsy[14]、SoundCloud[15]、GitHub[16]、FDA[17]、欧州原子核研究機構[18]、Stack Exchange[19]、Netflix[20]、Pixabay[21]、Sophosなどがある。
Amazon.comは、Amazon Web Services(AWS)においてElasticsearchをベースとした「Amazon Elasticsearch Service」を提供していたが、Elastic社はかねてより「AWSはOSSにタダ乗りする形で大きな利益を得ている」と主張していた。2021年にElastic社はElasticsearchのライセンスを変更し、商用マネージドサービスでのElasticsearchの利用を制限する行為に踏み切った。これに対しAmazonは、ライセンス変更前のElasticsearchをforkする形で新たに「OpenSearch」を立ち上げており、同年9月に今後はOpenSearchベースのサービスを提供していくことを発表している[22]。
脚注
外部リンク
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.