Elasticsearch

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Elasticsearch

Elasticsearch(エラスティックサーチ)はLucene基盤の分散処理マルチテナント対応検索エンジンである。バージョン7.10以前はApache License 2.0下で、8.16以降はAGPLv3下で利用可能なオープンソースソフトウェア(OSS)である。7.11からAGPLv3が追加されるより前の間のバージョンはOSSではないもののソースコードが公開されているソースアベイラブル・ソフトウェアであった[2]。現在はオランダアムステルダムに本社を置くElastic社が中心になって開発が進められている[3]。なお「Elastic Search」といったように間に空白を入れる・「search」の頭を大文字にするといった表記は誤り(ただしVer.1.0.0リリース前にはそのような表記も混在していた)[4]

概要 作者, 初版 ...
Elasticsearch
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作者 Shay Banon
Elastic Co.
初版 2010年2月8日 (15年前) (2010-02-08)
最新版
9.0.0[1]  / 2025年4月15日 (14日前)
リポジトリ
プログラミング
言語
Java
対応OS クロスプラットフォーム
前身 無し
対応言語 日本語・英語など
サポート状況 開発中(サポート中)
種別 検索アルゴリズム
ライセンス Elastic License 2.0、Server Side Public License 1.0GNU Affero General Public License 3.0
公式サイト Elasticsearch
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ベルリン Buzzwords 2010で発表する開発者Shay Banon

全文検索に特化しており、他のソリューションと比較しても圧倒的な全文検索スピードと利便性を誇る[5]。Elasticsearchの内部ではApache Luceneが提供する超高速全文検索をフル活用しており、スケーラブルスキーマレスマルチテナントを特長とする。

Javaで組まれたソフトウェアであり、商用を含めた検索エンジン業界では一番人気(2016年9月現在)[6]とされている。著名な導入例としてWikimedia[7]Facebook[8]StumbleUpon[9]Mozilla[10][11]アマデウスITグループQuora[12]Foursquare[13]Etsy[14]SoundCloud[15]GitHub[16]FDA[17]欧州原子核研究機構[18]Stack Exchange[19]Netflix[20]Pixabay[21]Sophosなどがある。

Amazon.comは、Amazon Web Services(AWS)においてElasticsearchをベースとした「Amazon Elasticsearch Service」を提供していたが、Elastic社はかねてより「AWSはOSSにタダ乗りする形で大きな利益を得ている」と主張していた。2021年にElastic社はElasticsearchのライセンスを変更し、商用マネージドサービスでのElasticsearchの利用を制限する行為に踏み切った。これに対しAmazonは、ライセンス変更前のElasticsearchをforkする形で新たに「OpenSearch」を立ち上げており、同年9月に今後はOpenSearchベースのサービスを提供していくことを発表している[22]

脚注

外部リンク

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