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FACES PLACES (アルバム)

globeのアルバム ウィキペディアから

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FACES PLACES』(フェイセス・プレイセス)は、globeの2枚目のオリジナル・アルバム。1997年3月12日にavex globeより発売された。

概要 globe の スタジオ・アルバム, リリース ...
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解説

ミリオンセラーシングル「Can't Stop Fallin' in Love」「FACE」の2曲を含む、6枚目の「Is this love」から後にシングルカットされた10枚目の「Anytime smokin' cigarette」までのシングル5曲を収録。

タイトルの「FACES PLACES」は、当時ロサンゼルスに在住していた小室が現地のスーパーマーケットで見かけた雑誌のイシュー(定期刊行誌の号)に由来しており、小室曰く「いろんなところに行ってみようぜ」という意味を持つ[2]

初週で164万枚を売り上げ、オリコン初登場1位を記録し、翌週も1位を獲得した。オリコン集計では累計売上枚数は323.9万枚で歴代アルバム売上16位、オリジナルアルバムに限れば日本歴代10位の売上記録となる。

音楽性

カート・コバーンが亡くなった時に、本作の原点となるメロディのみのデモテープをロンドンで制作。ニルヴァーナの作風に非常に傾倒しながら制作したという[3]

アルバム全体のテーマは「ニルヴァーナの終結」「グランジの崩壊」「ギターのハネる表現・特有のグルーヴ感・スウィング奏法を表現し切ること」という落ち着かない雰囲気作りを志向した[4][5]

歌詞全体のコンセプトは「1,2分の間に何が起こったのか、その瞬間何を考えていたのかを深く掘り下げて切り取る」ように心がけた[6]

録音

シングルで先行発売された楽曲以外は、1997年1月1日以降に改めてデモテープを練り直し、ロサンゼルスの2つのスタジオで本格的なレコーディングに突入した[7]。全てドラムマシンを起動しながらギターで即興の弾き語りという形で小室哲哉の仮歌を録った後、マーク・パンサーにコード進行を教えながらベースを弾き語り、KEIKOもエフェクトをかけずに生で歌う形で改めてglobeの楽曲としての音源を制作した[4][8][7]

この段階で荒々しさを気に入った小室がそのままOKテイクにしようとしたが、流石に周囲からNGを出されたため[4]、「デモテープに録った味を殺さずに荒さを消して、CDとして発売できるまでのクオリティへ高めるレコーディング作業を行う」と同時に「『globe@4_domes』のリハーサルを同時進行で進める」という強行スケジュールで制作され、小室も後に「今までのレコーディングで、一番難しくて大変だった」と振り返った[9][7]

収録曲

さらに見る #, タイトル ...
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楽曲解説

  1. overdose
    インストゥルメンタル。
  2. DEGENERATE
    レイブナンバー[10]
    「ライブのオープニングに時間をかけるのと同じ感覚で、本編が始まるまでに気分を高めて、本楽曲の最後まで駆け抜けて欲しい」という思いで制作した[10]
  3. FACES PLACES
    9枚目のシングル及び表題曲。
  4. Is this love
    6枚目のシングル。ニュー・アレンジで収録。
  5. So far away from home (Beautiful Journey)
    ピアノを前面に押し出したレゲエ風のナンバー[10]
    アレンジの方向性は「大学の友人同士のパートナーが作ったカレッジソング」を志向した[10]
    歌詞はマークの「誰とでも仲良くなれる、ポジティブな雰囲気」を尊重し、「ロードムービー」「バックパッカー」の雰囲気を演出する様にした[10]
  6. a temporary girl
    歌詞は「10代前半の複雑な恋愛事情」をテーマにした[11]
    シタール風の音色に関して、小室は「わかりやすいシンセサイザーでも、ギターサウンドでも出せない不思議な虚無感を表現できた」と振り返っている[11]
  7. Because I LOVE the NIGHT
    カネボウ「マイルドコートシャンプー」CMソング。
    ギターのリフ・パーカッションを前面に押し出している[11]
    「KEIKOに音楽を楽しんでもらいたいし、楽してほしい」という気持ちで制作に取り掛かった[11]
    イントロのエキゾースト音は、当時小室がロサンゼルスで使用していた自動車を使って録音した[12]
  8. Anytime smokin' cigarette
    後に10枚目のシングルとしてカットされた。
  9. Watch the movie?
    インストゥルメンタル。
    当時の制作現場のテクノロジーを調べるために制作した[11]
    Music Production Controllerで「FACE」を切り取ってサンプリングする形で制作した[11]
  10. a picture on my mind
    プリクラをメインテーマにし、それを通すことで「女子高生が群れをなしていても、一人になった時の心の奥底から湧きあがる焦燥感」を描こうとした[11]
    プリクラは「時代に応じて進化していく」と感じ、「小さなボックス」と表現した[11]
  11. FACE
    8枚目のシングル。ニュー・アレンジで収録。
  12. Can't Stop Fallin' in Love
    7枚目のシングル。ニュー・アレンジで収録。
  13. can't stop PIANO SOLO
    インストゥルメンタル。
    「歌詞のインパクトが大きすぎる。メロディにもっと耳を傾けて欲しい」という小室の意向から、ピアノアレンジとなった[11]
  14. FACES PLACES (REMIX)
    Eddie Delenaによるリミックス。シングル盤に収録されている「DR. DISTORTO'S MIX」と同一である。
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クレジット

要約
視点

レコーディングメンバー

全曲

  • 小室哲哉 : All Keyboards, Programming


曲毎(以上のメンバー以外にクレジットがない場合は省略)
DEGENERATE(#2)

FACES PLACES(#3)

Is this love(#4)

  • 松尾和博 : Guitars
  • 佐野健二 : Bass
  • 小野かほり : Percussion, Drum Kit

So far away from home (Beautiful Journey)(#5)

  • 松尾和博 : Guitars
  • 木村建 : Guitars
  • 佐野健二 : Bass
  • 小野かほり : Percussion, Drum Kit

a temporary girl(#6)

  • 松尾和博 : Guitars
  • 木村建 : Guitars
  • 佐野健二 : Bass
  • 小野かほり : Percussion, Drum Kit

Because I LOVE the NIGHT(#7)

  • 小室哲哉 : Guitars, Blues Harp
  • 松尾和博 : Guitars
  • 木村建 : Guitars
  • 佐野健二 : Bass
  • 小野かほり : Percussion, Drum Kit

Anytime smokin' cigarette(#8)

  • 小室哲哉 : Guitars, Blues Harp
  • 松尾和博 : Guitars
  • 木村建 : Guitars
  • 佐野健二 : Bass
  • 小野かほり : Percussion, Drum Kit

Watch the movie?(#9)

  • 小室哲哉 : Guitars
  • 松尾和博 : Guitars
  • 木村建 : Guitars
  • 佐野健二 : Bass
  • 小野かほり : Percussion, Drum Kit

a picture on my mind(#10)

  • 小室哲哉 : Blues Harp, Grocken
  • 松尾和博 : Guitars
  • 木村建 : Guitars
  • 佐野健二 : Bass
  • 小野かほり : Percussion, Drum Kit

FACE(#11)

  • 松尾和博 : Guitars
  • 木村建 : Guitars
  • 佐野健二 : Bass
  • 小野かほり : Percussion, Drum Kit

Can't Stop Fallin' in Love(#12)

  • 松尾和博 : Guitars
  • 佐野健二 : Bass

FACES PLACES (REMIX)(#14)

  • Remixed : Eddie Delena
  • Additional Production : Robert Arbittier, Gary Adante (Noisy Neighbors)

スタッフ

  • Produced : 小室哲哉
  • Mixed : Eddie Delena
  • Mix Programming : Andrew Scheps
  • Synthesizer Programming : Gary Thomas Wright, 村上章久
  • Mastered : Chris Bellman
  • Recorded : 若公俊広, Gary Thomas Wright, Eric Westfall, Terri Wong
  • Vocal Directed : 小室哲哉, 佐野健二
  • A&R : 柳和実, ごとうけんご
  • Executive Produced : 松浦勝人
  • General Produced : 林真司, 大下勝朗
  • Art Direction, Designed : Tycoon Graphics
  • Photography : 田島一成

[13]

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リリース履歴

オリジナル盤は1997年3月12日にavex globeからCDで発売された。同年5月21日にはMD版が発売された。

2012年3月21日、エイベックスによる「マスターピース・シリーズ」の一環として、期間限定生産廉価盤、紙ジャケット仕様で再発売された[14]

2016年12月21日、96kHz/24bitのハイレゾリューションオーディオとして鈴木浩二の手によりリマスタリングされ、配信リリースされた[15]

2017年3月15日、各収録曲のインスト版を追加収録した『FACES PLACES ~DELUXE EDITION~』として配信リリースされた。同時にハイレゾ版もリリースされた。

2025年11月1日には、デビュー30周年記念リリース第3弾として『globe』『Love again』『Relation』とともにアナログレコード化され、それぞれLPレコード2枚組で再発売された[16]

このほか、下記の通り各種ボックス・セットにも収録されている。

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アルバム曲のその他収録作品

※シングル収録曲については、各シングルの項目を参照。

overdose

DEGENERATE

So far away from home (Beautiful Journey)

a temporary girl

  • SUPER EUROBEAT presents EURO global(Aggressive Mix)
  • 小室哲哉のほんもののバックトラック集#globe編(INSTRUMENTAL)

Because I LOVE the NIGHT

  • 小室哲哉のほんもののバックトラック集#globe編(INSTRUMENTAL)

Watch the movie?

  • 小室哲哉のほんもののバックトラック集#globe編

a picture on my mind

  • 小室哲哉のほんもののバックトラック集#globe編(INSTRUMENTAL)

can't stop PIANO SOLO

  • PIANO globe 〜globe piano collection〜
  • globe Winter Tracks
  • 15YEARS -TK SELECTION-
  • 小室哲哉のほんもののバックトラック集#globe編
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脚注

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