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FAKE (2016年の映画)

2016年の日本のドキュメンタリー映画 ウィキペディアから

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FAKE』(フェイク)は、2016年制作の日本ドキュメンタリー映画ゴーストライター問題が発覚し、渦中の人物となっていた佐村河内守を中心に、彼を取材するテレビ関係者、真偽を確かめに来る海外のジャーナリストなどを1年4か月[1]に渡って追ったドキュメンタリー作品である[2]

概要 監督, 出演者 ...

概要

聴覚障害をもちながら『交響曲第1番《HIROSHIMA》』などを作曲して、一時は現代のベートーベンと持ち上げられた音楽家の佐村河内守。しかしその後、神山典士が持ち込んだ週刊文春掲載の告発記事により、「作曲はしていない」「実は耳が聞こえるんじゃないか」と一転して非難の的となる。

タイトルとなる「FAKE」には見せかける、いんちき、虚報などの意味がある。はたして佐村河内守はどこまで嘘をついていたのか。真実は何か。ドキュメンタリー作家・森達也が15年ぶりに臨む単独監督作品。キャッチコピーは「誰にも言わないでください、衝撃の12分間」[3]

撮影は2014年9月から2016年1月にかけて、神奈川県横浜市内の佐村河内の自宅を中心に撮影が行われた[4]。監督である森はジャーナリズムに基づいたノンフィクション作品ではなく、演出の入ったドキュメンタリー作品であることを強調[5]しており、画一的な報道がなされる上での別視点の提供であるとしている[6]。(森は、ジャーナリズムを客観や中立を標榜し社会正義を体現しようとするもの、ドキュメンタリーは自分の主観を出すもの、として区別している[7]

取材方法の一環として、ノンフィクション作家の大御所・佐野眞一に佐村河内をインタビューさせて、そのうしろからカメラを回すプランがあったが、佐野には約束の数日前に「いろいろ考えたけれど、自分の琴線が動かない」と言われ実現に至らなかった。当時、佐野は自作品の剽窃問題で追い詰められており、事実上、メディア業界から追い出されるような恰好になっていた。[7]

評価など

映画ライターの村山章は「誰もが抱える下世話なゴシップ欲へのやたらと面白い返答であり、感動的なメロドラマであり、エキサイティングな音楽映画でもある」[8]と評論した。

2017年3月2日にディレクターズカット版DVDがリリース(発売元:ディメンション、販売元:ハピネット[9][10]

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出演

スタッフ

  • 監督:森達也[12]
  • アシスタントプロデューサー:田中志緒理
  • プロデューサー:橋本佳子、木下繁貴、古賀文規
  • 撮影:森達也・山崎裕
  • 編集:鈴尾啓太
  • 製作:ドキュメンタリージャパン、東風、DIMENTION、ピカンテサーカス
  • 制作:「Fake」制作委員会
  • 英語字幕:田中志緒理 石原雪子
  • 挿入歌「Requiem」(作曲:佐村河内守)[注 1]

脚注

外部リンク

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