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FBI10大最重要指名手配

米国連邦捜査局によって選定される指名手配リスト ウィキペディアから

FBI10大最重要指名手配
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FBI10大最重要指名手配(FBIじゅうだいさいじゅうようしめいてはい、: FBI Ten Most Wanted Fugitives)とは、アメリカ合衆国連邦捜査局(FBI)によって選定される指名手配リストである。元々は1949年後半にFBIの生みの親であるジョン・エドガー・フーヴァー等が危険人物たちを効率よく逮捕する方法を考える内に編み出されたもので、1950年3月14日に最初のリストが作成され、肯定的な評価を得たため以降も続けられることとなった[1]

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指名手配リストに掲載された一人であるレスリー・イプセン・ロゲ。彼は1996年5月19日、手配リストの内で、インターネットの力により逮捕された最初の人物となった。

リストに掲載される指名手配犯については、まず全米に56か所存在するFBIの地方支局より、指名手配犯の候補者リストがFBI本部の犯罪捜査部に提出される。候補者リストの提出を受けた犯罪捜査部の特別捜査官及び広報局が審査を行い、幹部会議の了承を経て決定される[1]

指名手配犯が逮捕、もしくは死亡した場合か告訴が取り下げられた時には、その人物はリストから削除され、FBIによって選別された新しい人物が追加される。例外的に「もはや危険とはみなされない」との理由により、逮捕されていないにもかかわらず、リストから削除された例も複数件ある(最近の例として、2016年5月にグレン・スチュアート・ゴドウィン(Glen Stewart Godwin)が「逃亡から時間が経過しすぎて、リストに掲載する意味がない」との理由で削除された)。また非常に危険な人物が現れた場合には、11人目が追加されることもある[1]

アメリカ合衆国では、郵便局のような公共機関でもポスターが掲示されている。容疑者には10万ドル以上の多額の報奨金が掛けられる[1]

2013年6月17日、ウォルター・リー・ウィリアムズ(Walter Lee Williams)で手配リストに載った容疑者はちょうど500人目となった。2020年2月までに523名がリストに載り、うち約93%にあたる488名が逮捕または死亡確認されている[1]

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2024年2月時点でのリスト

要約
視点

報奨金はラファエル・カロ・キンテロが2000万ドル、Jose Rodolfo Villarreal-Hernandezが100万ドル、ジェイソン・デレク・ブラウンが20万ドル、残りが10万ドルである 。

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過去の主要なリスト

手配No.456 Osama Bin Laden 1999年6月7日 - 2011年5月2日(死亡)報奨金2700万ドル
ウサーマ・ビン・ラーディンは1998年8月7日に起きたタンザニア及びケニア両国でのアメリカ大使館爆破事件、2000年10月12日に起きた米艦コール襲撃事件に関する容疑で指名手配されていた(2001年9月11日のアメリカ同時多発テロは直接の手配容疑にはなっていない)。ビン・ラーディンは世界的な反米イスラム原理主義のテロ組織アルカーイダのリーダーであるとされ、世界各地でのテロ計画を主導したとされる。手配書によると左利きであり、杖を使って歩くとされる。
手配No.458 James Joseph Bulger 1999年8月19日 - 2011年6月22日(逮捕)報奨金200万ドル
ジェームズ・ジョセフ・バルジャーは19件の殺人、資金洗浄、犯罪組織の組閣等の容疑で指名手配されていた。主にマサチューセッツ州ボストンを拠点に活動していて、他のマフィアに関する情報をFBIに提供していたが、同時にFBI内部に内通者がおりそれを利用して70年代から80年代にかけ多数の犯罪を行っていた。バルジャーは暴力的な気性で知られ、常に武器を携帯していたとされる。
手配No.454 Eric Rudolph 1998年5月5日 - 2003年5月31日(逮捕)報奨金100万ドル
エリック・ルドルフは1996年から1998年にかけ、米国内での爆発物による公共機関への攻撃の罪で指名手配されていた。1996年7月27日に発生したアトランタオリンピックでの爆破テロ事件、またアラバマ州バーミングハムの中絶クリニックへの爆破テロ、及び同性愛者のナイトクラブへの攻撃により、3人が死亡し110人が負傷した。ルドルフはかつて白人至上主義反ユダヤ主義、同性愛者への嫌悪を標榜する複数の団体に所属しており、そこで過激な思想を持つようになったと見られている。
手配No.494 Semion Mogilevich 2009年9月22日 - 2015年12月18日(削除)報奨金10万ドル
セミオン・モギレヴィッチは多額の金融詐欺、電子通信詐欺容疑で指名手配されていた。ユダヤ系ウクライナ人であり、東欧を拠点に広大な犯罪組織を指揮しているとして「最も強力なロシアンマフィア」であり「世界で最も危険なギャング」とFBIに記載されている。直接の容疑は1993年から1998年にかけてカナダで設立した架空の会社名義によって投資家から数百万ドルを集めた、というものであるが、それ以前からヨーロッパにおいて多額の金融詐欺を行っていた。そのあくどい商才から「聡明なドン」とロシア当局に呼ばれている。詐欺以外にも武器の密売や売春等にも彼の組織は関わっているとみられている。ロシア当局やその他各国警察の追跡にもかかわらず、現在も彼の主要な拠点はモスクワであると考えられている。未だ逮捕に至っていないが、「近年アメリカ国内での違法行為は認められていない」との理由により、2015年12月にリストから削除された[8]
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架空の10大最重要指名手配犯

出典

関連項目

外部リンク

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