GNU Common Lisp

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GNU Common Lisp (GCL) は、GNUプロジェクトによるCommon Lispコンパイラである。Kyoto Common Lispは直接の先祖にあたる。処理系は、Common LispのコードからCのコードを生成し、次にCコンパイラを呼び出すことでネイティブのオブジェクトコードを生成する。

GCLは、大規模プロジェクトにおいて実装言語としての採用の実績がある。代表的なものには、MaximaAXIOMHOL88ACL2等の数式処理システムや自動定理証明器などがある。GCLは、11種の計算機アーキテクチャ上のLinuxFreeBSDSolarismacOSMicrosoft Windows等のOS上で稼動する。

GCLは長らく1984年版のCommon Lispの旧仕様に準拠していたが、バージョン2.7.1でANSI Common Lisp規格の大規模なテスト(ansi-test)を全てパスし[3]、ANSI Common Lisp準拠といえる処理系の一つとなった。

ANSI規格準拠モードで起動するには

GCL_ANSI=1 gcl

等、環境変数GCL_ANSIに任意の値を設定して起動する。

関連

  • CLISP – GNUプロジェクトによる別のCommon Lisp処理系

脚注

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