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KURAU Phantom Memory
ボンズ制作による日本のテレビアニメ作品 ウィキペディアから
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『KURAU Phantom Memory』(クラウ ファントムメモリー)は、2004年に放送されたアニメ作品。2110年の地球と月を舞台にクラウとクリスマスの、リナクスとのかかわりを描く。漫画版は講談社「月刊マガジンZ」に連載され、ノベライズ版がメディアファクトリー・MF文庫Jより発売された。
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ストーリー
西暦2100年。世界は生活圏としての都市「メトロポリス」とライフラインとしての生産層「エコロジア」に区別されていた。そこでは戦争や貧困をもはや過去のものとしており、地上400mを誇る超高層ビル群と重力制御によるエアカーを主流とした交通などが存在する社会を実現していた。その一方で、エネルギーへの欲望はとどまることを知らず、知的生命体であるリナクスを閉じ込めエネルギー源として利用するまでに至っている。宇宙に進出した人類は、月面に都市を建設したうえに、外宇宙進出を計画しており、人類はさらに広い世界へ出ようとしていた。
次世代エネルギーの研究者・天箕創は、月面にある基地で研究チームと共に原子衝突実験を行っていたが、突如実験装置から飛び出した2つの光が天箕博士の娘・天箕クラウに衝突し、彼女の体を分解してしまった。しかし、その光は再びクラウの姿を形作り、クラウは「リナクス」として蘇り、超人的な力を得た。ただ、もう1つの光の行方は誰にも分からないままであった。
それから10年後。クラウはリナクスの力を隠しながら、有能なエージェントとして日々を送っていた。そんなある日、クラウの中からもう1つの光が現れ、少女・クリスマスとなる。対の片割れとの再会を果たした喜びも束の間、GPO(警察に当たる組織)がリナクスを追いかけ始めたため、2人は逃避行を開始する。
登場人物
- 天箕クラウ(あまみ クラウ)
- 声 - 川澄綾子
- 本作の主人公。ボーイッシュな外見が特徴。年齢はクリスマスが生まれた歳の22歳以上。12歳の誕生日に父・天箕博士の研究所にいた際、突如発生したリナクスに触れたことでリナクス人間となる。それから10年後はエージェントとなり、業界では「危険な仕事を好む女」と評判になるが、リナクスのことは隠している。当初は、クールな性格だったが、クリスマスが生まれてからは、温かみが生まれ、危険な仕事は引き受けないことにした。
- クリスマス
- 声 - 小林美佐
- クラウが22歳の時に、彼女の体の中から生まれた少女。彼女と「対」のリナクスで、容姿は12歳の頃のクラウと似ている。周囲には「クラウの妹」と称している。クラウと比べ、運動神経は劣るが、家事全般を得意とする。
- 天箕創(あまみ はじめ)
- 声 - 小形満
- クラウの父親で、次世代エネルギーの研究者。10年前の事故で、リナクス人間となった娘・クラウに衝撃を受け、当初は彼女を受け入れられずにいたが、次第に愛情が芽生え、彼女を受け入れられるようになる。市瀬がクラウに被検を強要し、これを嫌がったクラウが突如リナクスを発したことで、左腕を失った。GPOに追われるようになったクラウたちを守るようにダグに依頼する。
- ダグ
- 声 - 志村知幸
- ある目的で、クラウを監視するエージェント。身長190cmの大柄な体格の男性。妻子がいるが、現在別居中。元GPO警部で、アヤカの上司だった。後にクラウを助けるようになる。
- アヤカ
- 声 - 甲斐田裕子
- GPOに属する女性警察官。リナクスの力を持つクラウを危険人物とみなし、彼女を捕獲しようとしている。冷酷かつ執拗にクラウたちを追いかけるが、これにはある理由がある。
- 物語終盤、自身の家族を殺された真犯人が分かり、GPOに不信感を持ち、真実を知るためにクラウたちと協力関係を結ぶ。
- ウォン
- 声 - 古澤徹
- GPOの警視正。アヤカの上司。アヤカの家族が殺された事件からGPO上層部に不信感を持ち、クラウたちを捕えるという命令に背きつつ、上層部を探っていた。その動きを掴まれ、拘束される。
- 市瀬(いちせ)
- 声 - 飛田展男
- 月面の施設で天箕博士と研究を行うチームの一人。リナクス人間となったクラウの身体能力の高さを奇跡と呼んだ。
用語集
- 未来都市メトロポリス
- 人類が作り出した未来都市。これは生活圏に当たり、高層400mの巨大ビル群が立ち並び、交通はエアカーを主流とする。この社会システムが完璧に機能することによって、人々は平和な生活を営んでいる。
- エコロジア
- 未来都市メトロポリスのライフラインとなる地域で、いわゆる食料庫の役目を担い、数々の食料を生産している。生活圏とライフラインの役割は、地域によって完全に分離・分担されている。
- 月面都市
- 月面に建設された都市。次世代エネルギー研究所施設やGPO本部がある。
- リナクス
- 原子の中の極小空間に存在する物質。通常空間では空中を浮遊する光の塊の形をとり、2つが「対」として存在する。この状態では、触れたあらゆる物質を原子に分解し消滅させる力を持つ。リナクスはより広い世界へ出て行こうとする性質を備えており、もしリナクスが人間世界に溢れると、その勢いは世界を覆いつくすまで止まらず、全てを原子に分解する恐れがある。
- リナクス人間(リナサピエン)
- 身体にリナクスが宿った人間。本来、人間もリナクスに触れると消滅するが、稀に身体が再構築されて、リナクス人間として蘇ることがある(原因は不明)。超人的な運動神経や飛行、壁を通り抜けるなどの特殊能力を持つ。また「対」の存在を気にかけるようになり、これを失うと精神的に不安定になる。
- ブルーエナジー
- 人類が原子力に変わる新エネルギーとして開発した。水からエネルギーを取り出す[1]革新的なシステムで、人類は無限大のエネルギーを得て、メトロポリスと呼ばれる社会を築き上げた。
- エージェント
- クラウやダグが属する職業。警察では手の届かない犯罪や管轄外のトラブルの解決を生業とする。
- GPO
- アヤカが属する世界規模の警察組織。正式名称は「Global Police Organization(国際警察機構)」で、各国にある警察組織を統一している。本部は月にあり、地球の各地に支部がある。
スタッフ
- 原作 - BONES
- 監督 - 入江泰浩
- シリーズ構成 - 吉永亜矢
- キャラクターデザイン - 尾崎智美
- メカニックデザイン - 鈴木雅久
- セットデザイン - 武半慎吾
- 美術監督 - 市倉敬
- 色彩設計 - 歌川律子
- 撮影監督 - 大神洋一
- 音響監督 - 若林和弘
- 音楽 - 勝木ゆかり (S.E.N.S.)
- プロデューサー - 南雅彦、堀内麻紀、佐々木史朗、中嶋嘉美、シュレック・ヘドウィック
- 制作 - テレビ朝日
- 製作 - ボンズ、メディアファクトリー、ビクターエンタテインメント、ビッグショット
主題歌
各話リスト
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放送時期
脚注
関連項目
外部リンク
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