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フォントワークス
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フォントワークス株式会社は、フォント制作会社。1993年創業。本社は東京都港区北青山。
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2023年に米国のMonotype社により買収される[3][4]。2025年2月13日、商号をMonotype株式会社へ3月31日付で変更することを発表した[5]。
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概要
かつては「フォントワークスジャパン」という社名であったが、これは同社が香港企業Fontworks International, Ltd.の販売代理店として設立されたという経緯による[6][7]。
1990年、業界で初めて日本語PostScriptフォント(OCFフォント)パッケージをリリースした[8][注釈 1]。日本語DTP環境においては、モリサワなどと並び、出版・放送などでのシェアを伸ばしている。初期に開発・発売した自社ブランドフォントの多くに芸術家の名を使っており、ロダン、マティスなどがある。
沿革
1990年1月、香港でFontworks International, Ltd.が設立される[6][7]。12月、Postscript日本語フォント「ロダン-DB」を発売[6]。
1993年8月、日本での販売代理店として、株式会社フォントワークスジャパンが設立される[6][7]。
2002年、年間定額制フォントサービス「LETS(Leading Edge Type Solution)」を開始する[11]。
2008年7月、社名を株式会社フォントワークスジャパンからフォントワークス株式会社へ変更する[6]。事務所が福岡市中央区天神から福岡市博多区上川端町へ移転する[6]。
2013年6月11日、ソフトバンクテクノロジーが松雪文一元社長らから発行株式のうち88%を取得し子会社化すると発表した。取得額は17億7100万円。[12]
2018年3月1日、年間定額制のフォントサービス「mojimo」を開始する[13]。
2019年12月、本社を福岡市博多区から東京都港区へ移転し、福岡本社は「Fukuoka Creative Lab」となった[14]。
2023年、米国のMonotype Imaging社がフォントワークスを買収[3][4]。
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事業所
- 東京本社
- 〒107-0061 東京都港区北青山3丁⽬2-4 ⽇新⻘⼭ビル5F(北緯35度40分08.9秒 東経139度42分55.4秒)
- Fukuoka Creative Lab
- 〒812-0026 福岡県福岡市博多区上川端町13-15 安田第7ビル7階(北緯33度35分42.4秒 東経130度24分25.5秒)
LETS
フォントワークスはOCF、CID、OpenType(Windows環境に限りTrueTypeも提供されている)といった各形式のフォントを販売しているが、売り切り制ではなく年間契約方式の「LETS」(Leading Edge Type Solution)というサービスを提供している。これは、年会費を払っていれば、OSの違いを気にすることなく、さまざまな書体を使うことができるという包括的なサポートプログラムで、2005年からイワタも参加している。また、2009年2月よりタイプバンクも「タイプバンクLETS(2010年4月にモリサワの完全子会社になったことに伴い2012年8月に終了し、同年9月に「TypeBank PASSPORT」を開始)」の名称で、2010年には白舟書体も「白舟LETS(2018年をもって契約を終了し、2019年3月22日よりシヤチハタ・白舟書体共同運営の「J-Font.com」に移行)」の名称で、2016年にはモトヤも「モトヤLETS」の名称で、2019年には昭和書体も「昭和書体LETS(「昭和書体全集」販売開始に伴い2022年8月31日をもって終了)」の名称で参加している[注釈 2][15]。
この年間契約方式のライセンスプログラムはフォントメーカー他社にも影響を与えており、モリサワが同様の仕組みである「MORISAWA PASSPORT」(モリサワ・パスポート)を開始しているほか、ダイナコムウェア・視覚デザイン研究所などが同様のライセンスプログラムを開始している。
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mojimo
2018年3月1日から開始された年間定額制のフォントサービスで、「ちょうどいい文字を、ちょうどいい価格で」のコンセプトで、第1弾として同人誌などを制作する個人を対象とした「mojimo-manga」がリリースされた[16]。mojimoでは個人ユーザーを対象とし、フォントの数と使用許諾の範囲を限定することで、LETSに比べ大幅に価格を抑えている[17]。
その後、第2弾から第4弾として広告やチラシ向けの「mojimo-kirei」「mojimo-kawaii」「mojimo-oishii」、第5弾としてインディーズゲームや同人ゲーム向けの「mojimo-game」、第6弾として期間限定の「mojimo-joshi」がリリースされた[17]。動画配信者向けの「mojimo-live」も追加され[18]、開始から約1年で7パックが登場した[19]。
2022年1月26日にはエヴァンゲリオンに使用されたフォントとしても知られる書体「マティス-EB」を収録した「mojimo-EVA」がリリースされた[20]。
また、2019年に正式リリースされたiOS13からiPadで「カスタムフォント」機能が使えるようになると「mojimo-select for iPad β版」をリリースし[21]、2020年8月にはiPad・iPhone向けに「mojimo-free」「mojimo-select」の提供を開始している[22]。
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主なフォント
- 筑紫シリーズ
- フォントワークスのフラッグシップフォントと呼ぶにふさわしい書体。
- 筑紫明朝
- 筑紫ゴシック
- 筑紫A丸ゴシック
- 筑紫B丸ゴシック
- UD書体シリーズ
- UD明朝
- UD角ゴ
- UD丸ゴ
- ベイシックシリーズ
- 従来のクラシックシリーズとはひと味違う準定番として開発された書体。
- モード明朝A
- モード明朝B
- テロップ明朝
- スキップ
- ハミング
- 大江戸勘亭流
- アンチックセザンヌ
- キャッチシリーズ
- キャッチコピーや見出しなどに適した書体。
- カラット
- コメット
- ロウディ
- スランプ
- ロックンロール
- Popハッピネス
- Popジョイ
- Popフューリ
- キアロ
- ミステリ
- レゲエ
- ラグラン
- ラグランパンチ
- ユールカ
- ベビポップ
- パルレトロン
- デザインクラブ
- これまでにないジャンルを切り開く書体デザイナーがデザインし、フォントワークスがプロデュースした個性あふれる書体。大日本印刷の「秀英体」および昭和書体については、モリサワからもリリースされている(互換性はない)。
- 秀英明朝
- 秀英初号明朝
- 秀英横太明朝
- 秀英四号かな
- 秀英四号太かな
- 秀英角ゴシック金
- 秀英角ゴシック銀
- 秀英アンチック
- 秀英丸ゴシック
- アニト
- あられ
- ぶどう
- くろかね
- あおかね
- ニューシネマ
- アーク
- 古今江戸
- 古今髭
- 角隷
- 豊隷
- ゴスペル
- クックハンド
- かなシリーズ
- クラシックシリーズ(マティス・ロダン・スーラ・セザンヌ)にウエイトを合わせたかな書体。OpenTypeは予めクラシックシリーズの漢字と混植した総合書体となっている。
- えれがんと(マティスえれがんと)
- マティスV
- キャピー(スーラキャピー) - 同じタイプフェイスがモリサワからも『キャピーN』としてリリースされている(ただしラテン文字・数字・「!」などの約物が新丸ゴになっており、漢字を含まないかな書体となっている)。
- NTLG(ロダンNTLG) - 同じタイプフェイスがモリサワからも『タイプラボN』としてリリースされている(ただしラテン文字・数字・「!」などの約物が新ゴになっており、漢字を含まないかな書体となっている)。
- 墨東(ロダン墨東・セザンヌ墨東) - 同上。
- わんぱく(ロダンわんぱく) - 同上。
- ハッピー(ロダンハッピー) - 同上。
- カトレア(ロダンカトレア)
- マリア(ロダンマリア)
- 企業特注フォント
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脚注
外部リンク
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