トップQs
タイムライン
チャット
視点
PB Mk III型哨戒艇
ウィキペディアから
Remove ads
PB Mk III型哨戒艇(英語: PB Mark III class)は、アメリカ合衆国海軍の哨戒艇の艦級[1]。スペクター型[3]やMk III シー・スペクター型[4]と表記されることもある。内水用の多目的哨戒艇で、1970年代に80隻余りが建造され、輸出も行われた[1][5]。アメリカ海軍からはすでに退役しているが、2024年時点でも数か国の海軍または沿岸警備隊で現役である[6]。
Remove ads
設計
商用漁船の設計をベースにした内水用多目的哨戒艇で、アルミニウム合金製の船体を持つ[1][4]。設計上の特徴として、操舵室を右舷寄りにずらして配置することで左舷側に甲板スペースを広くとっており、この部分に20mm機関砲などを搭載できるようになっていた[1][2][4]。エンジンにはデトロイト・アリソン(後にゼネラルモータースの一部門)製の8V71TIディーゼルエンジンを3基搭載しており、最大速力は30ノットとされるが、前部に重量のある40mm機関砲を搭載した場合だと20ノット強程度まで低下したという[2][4]。艇の耐用年数は15年であった[4]。
武装
武装は任務に応じて変更可能である[1]。アメリカ海軍での装備パターンとしてはボフォース 40mm機関砲1基と20mm機関砲1基(さらにオプションで20mm機関砲1基または12.7mm重機関銃2基)を装備した例[4]や、25mm機関砲2基と 12.7mm重機関銃2基、81mm迫撃砲1基、40mm自動擲弾銃1基を装備した例[1]がある。また、対空ミサイルを装備した例[1]や、ペンギンMk2対艦ミサイルを試験搭載した例[2]も存在する。輸出艇の場合、機関銃程度の軽武装のものもあった[5]。
運用国
- アメリカ海軍ではPCF型哨戒艇(スイフト・ボート)の後継として、1975年から就役した[2][4]。1985年の時点で、すでに沿岸哨戒・阻止任務用としては火力不足で旧式と評されていたが[4]、1995年時点でも14隻が現役であった[1]。退役済み[7]。
脚注
参考文献
Wikiwand - on
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Remove ads