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Publishing TeX

日本語用の機能を追加した TEX の一種 ウィキペディアから

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Publishing TeX (Publishing TeX) は、日本語用の機能を追加した TeX の一種で、通常 pTeX (pTeX) と表記される。当初アスキーが開発していたが、現在は日本語TeXコミュニティがフォークして開発を継続している[2][3]。本記事ではpLaTeXに関しても併せて説明する。

概要 開発元, 初版 ...

歴史

アスキー日本語TeXpTeX

TeX組版処理を行う自由ソフトウェアであり、ソースコードも公開されている。そのため、誰でも改良を加えることができる。英語圏で開発された TeX を日本語に対応させる試みはいくつかあって、NTT によるもの (NTT JTeX) や、アスキーによるもの(アスキー日本語 TeX)が代表的であった。互換性を維持するなどの技術的な理由で、当初はどちらも縦組みの文章を組版できなかった。

このような状況の中で、1990年にアスキーは TeX の改造を進めて縦組みにも対応させ、これを機にその名称を “pTeX” (Publishing TeX) に改めた。

TeX 上の拡張マクロセット LaTeX を日本語に対応させた、pTeX 上の拡張マクロセットもある。これを pLaTeX と呼ぶ。

アスキーでは、pTeX を含む様々な編集ツール群を開発し、自社の出版業務に使用するとともに、このツール群を “EWB” (Editor's Work Bench) と呼んで公開もしている[4]

コミュニティ版pTeX

一方、2006年以降、アスキーによるpTeXおよびpLaTeXの更新は行われていない状況であった。2016年、最新のTeXLaTeXへの対応など今後の開発を目指す日本語TeX開発コミュニティがフォークして開発を開始した。

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派生版

pTeXには派生版が存在する。

  • upTeX - 2007年、田中琢爾作。内部をUTF-8対応させたもの。TeX Live 2012で取り込まれた[注 1]
  • ε-pTeX - 2008年、北川弘典作。ε-TeXと同じくレジストリ数を拡張したもの。TeX Live 2011で取り込まれた[注 2]

派生版については、2012年の北川の講演資料が詳しい[5][注 3]

関連項目

脚注

外部リンク

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