トップQs
タイムライン
チャット
視点

Pppd

ウィキペディアから

Remove ads

pppdは、Point-to-Point Protocol(PPP)のデーモンであり、Unix系OSの2つのノード間のネットワーク接続を管理するのに用いられる。コマンドライン引数や設定ファイルにより設定される[1]。PPPで接続された経路を複数マシンで共有するためNATと組み合わせ利用されることが多い。

概要 作者, 最新版 ...

当初はダイヤルアップ接続の管理にのみ用いられていたが、後にDSLのようなブロードバンド接続にも用いられるようになった(PPPoEPPPoAを使用する場合)。

pppdの役割は、PPPセッションの接続・切断の管理である。セッションが生成される間、pppdは以下の動作を行う。

  • 伝送路検出: PPPはマジックナンバーを用いて伝送路を検出する。pppdがPPP LCPメッセージを送信するとき、それらのメッセージにはマジックナンバーが含まれている。伝送路が検出されると、ノードは対抗側のマジックナンバーによってメッセージを得る代わりに、自身のマジックナンバーによりLCPメッセージを受信する。
  • 自動自己設定: Using Link Control Protocol(LCP)によって、使用する圧縮・暗号化・認証方式を交渉する。
  • アクセス制限と認証: Challenge-Handshake Authentication Protocol(CHAP)やPassword Authentication Protocol(PAP)のようなプロトコルを使用して、認証を行う。
  • レイヤ3設定: Internet Protocol Control Protocol(IPCP)を用いて、IPアドレスMTUDNSサーバアドレスなどのIPパラメータを交渉・決定する。いくつかのバージョンは、IPXAppletalkのルーティングのためにInternetwork Packet Exchange Control Protocol(IPXCP)やAppleTalk Control Protocol(ATCP)をサポートしている。
  • 交渉が完了した後、PPP接続がカーネルへ通されるように、要求されたネットワークインタフェースやルーティングが設定される。

以下の様な場合、pppdはPPPセッションを切断する。

  • 異常なFCSフィールドを持つフレームを大量に受信したとき
  • 接続が「休止」状態であるとみなされるとき(設定がある場合)
  • 他のプログラムや対向側がリンク切断を要求したとき

pppdのいくつかの新しいバージョンは、Dial-on-demand routing英語版(DDR)をサポートしている。

Remove ads

脚注・出典

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads